ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

次世代ごっこ

『三人姉妹』稽古。 ぶんげい演劇工房は、お芝居の楽しさを体感してもらおうと、 様々な人に向けてワークショップを行っている。 夏休みには<次世代編>として 小学生に向けてのワークショップも企画されているらしい。 今日は、出演者達がその実験台になっ…

Magic Radio

福山しゅんろう氏の一人企画『Magic Radio』を観に、 蚕ノ社にある憧夢へ。 いやぁ、おもてなしされました。 2000円のチケット代には ワンドリンク、 シュークリーム、 プロマイド(100円の金券になる) 官製葉書(リクエストを書いて自宅に送る) が含まれま…

つづきのとちゅう

空晴『つづきのとちゅう』を観に、心斎橋ウイングフィールドへ。 この公演は以前から劇団 空晴の日記で、毎日楽しませてもらっておりました。 何がおもしろいって、岡部尚子嬢の鬼演出っぷりです。 他の劇団員(男性陣)が、戦々恐々としています。 厳しいダ…

山吹

遊劇体の『山吹』を観に、なんば精華小劇場へ。 泉鏡花が原作の戯曲です。 妖しい世界でした。 遊劇体は2回目ですが、 いつも舞台美術が印象的です。 袖幕がありません。 セットも最小限に削ぎ落とされています。 30(月)まで公演なので、ここからはネタバレ…

夏野菜

「今、家にいる?」と友人から電話。 きゅうりとなすびを持って来てくれた。 きゅうりはイボイボがツンツンして、新鮮そう。 そして瓜のように大きい。 茄子も黒々している。 「これであんたの得意な麻婆茄子を作り」 食材をもらったのに、2人で中華料理を…

職務質問

京都は今、G8サミット外相会合のために厳戒態勢。 全国から警察官が集結している。 高知、島根、長崎と書いたゼッケンをつけたおまわりさん。 御所の草むらをくまなくかき分け、 御所にトランクを向けて駐車する車を取り囲む。 心強いけど、Youに京都の町が…

シャンプー3年分

「クリームシャンプーが届いた」と連絡があり、太子道の化粧品屋に行く。 大きなカゴに、シャンプーとリンスが山盛り入っていた。 「わぁ、たくさん買ってくださったんですね」と言うと 「6本単位でしか仕入れられなかったのよ」とお店の人。 ギクリ。 「せ…

ひと月後にまたがんばる

平成女鉾清音会稽古。 私達が今、なぜこんなに熱心に稽古をしているかというと、 来月、本番を迎えるからだ。 と言っても、祇園祭の宵山ではない。 山鉾巡行でもない。 お神輿の渡御も花笠巡行も終わった後の 7月27日(日)に、囃子を奉納するのだ。 場所は…

代役得

『三人姉妹』の稽古。 今日は、いない人の代役を、F・ジャパンさんがしていました。 (ファックさんと呼ぶのは、はばかられるのでここでは伏字にしておきます) 最初は読み合わせだったのですが、 立ち稽古になった途端、 女優さんに抱きつかれて、泣かれて…

オロカ者よと、兎。

金・土と大雨が降ったのは 大木湖南氏が一人企画を行ったからだ。 朗読会 『オロカ者よと、兎。』 作・朗読、大木湖南。 シュールな童話が2本。 ヒリヒリする半ドキュメンタリーが1本。 コントが2本。 大木氏を知っている者にはたまらない内容でした。 眉の…

京の天然水

稽古の時には、お水をいただく。 梨木神社の、染井さん。 京都の名水である。 口当たりがよくて、飲みやすい。 ペットボトルに注ぐと表面に水滴がつくほど、 冷たいお水。 普段はタンクを持つ人の行列ができているが、 今日は雨のためか、誰もいなかった。 …

祇園の女

祇園に連れて行ってもらう。 お茶屋さんに入ると、舞妓さんがいた。 淡い桃色の着物に、若草色の帯。 かんざしもたくさん飾って、華やか。 「おおきに」と三つ指をつく姿も愛らしい。 うっとり見とれていたが お客さんに連れられて行ってしまった。 ラーメン…

ピンチ!ピヨピヨ

平成女鉾清音会の稽古。 祇園囃子は、太鼓、笛、鉦(かね)の3つの楽器で構成される。 3つの音が、調和したりソロを奏でたりして、絶妙な囃子になるのだ。 今日はその3つの音が、何かの拍子にズレてしまった。 ちょっとしたピンチ! 囃子は原則、途中で止め…

資生堂クリームシャンプー

私が愛用しているシャンプーは、コレ。 資生堂クリームシャンプー。 シンプルなデザインが物語るように、 かなり古くからある商品らしい。 そして悲しい事に、 そんじょそこらの薬局では売っていない。 ひなびた、 昔からあるような化粧品店にしか置いていな…

ハイジ納豆

スーパーで見つけた 「アルプスの少女ハイジ なっとうミニ4」 超小粒 たれ付き。 ユキちゃんや、ペーターや、パトラッシュもいる。 さわやかに行進している。 4カップ入り158円。 しっかり商標の値段取られてるって感じ。 どうしてスイスのハイジと茨城の納…

とうとう、ベッド

ベッドを買う。 こういう大型家具は一生モノなので、腹を括って臨まねばならない。 一番悩んだのはサイズだ。 シングルか、セミダブルか。 微妙な乙女心を含むのだ。 友人に相談した。 「将来の心配してもしゃあないで」 「ひめの体型やったら、セミダブルや…

オヨヨフラメンコの会

北山のライブハウス、MOJO WESTへ。 友人のフラメンコダンスを観るのだ。 着いてみると、満員。 立見のお客さんでごった返し。 のっけから、マダムのラインダンス。 うわ~。濃いわぁ。 フラメンコを習っている教室の生徒さんらしい。 皆さん、楽しんで踊っ…

細うで繁盛記

平成女鉾清音会の稽古。 今日は、稽古前に太鼓2基を締め上げた。 祇園囃子の太鼓は、締め太鼓。 稽古の30分前には来て、 側面の調べ(紐)を縦横に結う。 平成女鉾清音会の太鼓の締め方は、 結構きつい方だと思う。 腕力や背筋力、色んな筋を使う。 いつもは…

撮影会

神田山陽さんの講談で、しゃべり始めた途端に 携帯でピロリンと撮影する人がいた。 山陽さん、「講談中はやめてくださいね。後で撮影会開きますから」 と言って、休憩時間に本当に撮影させてくれた。 着物の胸に書いてあるのは、 特注の蚊帳を作ってくれた、…

カヤの中

神田山陽さんの独演会『カヤの中』を聴きに、京都文化芸術会館へ。 フカフカの客席のつもりで行ったら、 舞台上に、大きな蚊帳が。 靴を脱いで布をめくって座布団に座った。 キャンプに来たテントの中みたい。 蚊帳越しだと、照明も柔らかい。 山陽さんは最…

うなぎな夜

今日は半期に一度、蕎麦屋さんでフルコースをいただく日。 しかも、こちらからお題指定のオーダー料理。 名づけて、ビストロ笹屋! 今回のオーダーは 「ウナギ、トマト、サワークリームを使った料理!」 ワクワク! 大将が工夫を凝らして繰り広げたご馳走は …

温和なファックさん

『三人姉妹』にF・ジャパンさんという出演者がいる。 Fは、ファックの略なのだ。 ファック・ジャパン。過激な名前だ。 自己紹介では「愛情をこめて『ファック』と呼んで下さい」と挨拶していた。 名前とは裏腹に、ファックさんは物腰が柔らかい。 役柄のせい…

韓国薬膳料理

両親と韓国薬膳料理を食べに行く。 朝ご飯も抜いて、お腹ぺこぺこ、楽しみに行った。 松の実粥を注文。 父は黒胡麻粥。 「なんじゃこりゃ~!」 碗の中に固形物がない。 ちょっとしょっぱいトロトロの液体に、種が浮いている。 梅干や海苔など、一品も小皿に…

源氏物語千年紀展

源氏物語千年紀展を観に、京都文化博物館へ。 紫式部日記によると、源氏物語は1008年には読まれていたらしい。 だから、2008年は1000年紀。 同じ国でも、1000年過去は、異文化ぷんぷん。 相関図を観ると、光源氏氏は相当な浮気者だ。 お父さんの愛人、同僚の…

ロシア文学

おそらく、私がブルーになった原因は、 近頃読んでいるチェーホフの小説にもあると思う。 ここに登場する人達は押しなべて不幸だ。 人生に憂いている。 悩んで死んでしまったり、殺してしまったり、 耐えていたり、裏切ったりしている。 特に滋賀へ向かう電…

しょぼくれデー

今日はなんだか、ダメダメ。 事務的なミスを連発して、 泣きそうになりながら過ごした。 いつもできる事ができない。 昨日までの自分が、嘘みたい。 早引けして、 家に帰って夕方6時から布団をかぶって寝た。 疲れてるのかな。 ま、そんな日もあるさ。

よーそろー

『三人姉妹』第2稿が配られた。 7ページ減って、15分短くなった。 その割りに新しいネタも増えていた。 不意に読んだ後、緊張感が走る。 そんな場面もあったり。 ちょっとのヒントで面舵いっぱい回す。 船がグーンと傾いたりするのも面白い。 今はそんな時…

箸休め

去年、引越しを手伝ってあげたAちゃんの家で、ホームパーティー。 「何かリクエストある?」と聞かれて 「箸休めを用意してほしい」とお願いした。 Aちゃんは、こってりしたものが好き。 何しろ前回は、テールスープにローストポーク魔女風、バインセオ、 …

抜きどころ

夏は忙しい。 平成女鉾清音会(へいせいおんなぼこさやねかい)による、 祇園囃子の奉納もあるのだ。 囃子を本気でやると、かなりしんどい。 打楽器は、終わると腕がプルプル震える。 今日は、囃子中にどれくらい休むか、という話題で喧々諤々となった。 「最…

顔合わせ

8月に上演される『三人姉妹』の顔合わせ。 いやぁ、晴れ晴れしい。 去年秋、マスターピース工房特別公演において 3作品の短編から最優秀演出家賞を受賞した成果だ。 今年は本格的にチェーホフの長編を上演するのだ。 集められたのは錚々(そうそう)たるメン…