ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

抜きどころ

夏は忙しい。
平成女鉾清音会(へいせいおんなぼこさやねかい)による、
祇園囃子の奉納もあるのだ。

囃子を本気でやると、かなりしんどい。
打楽器は、終わると腕がプルプル震える。
今日は、囃子中にどれくらい休むか、という話題で喧々諤々となった。

「最初から最後まで全力でやり抜くのよ」と言ったのは太鼓方リーダー。
太鼓方は2人なので、より気が抜けないのだ。

「いつもマックスだと、最後の踏ん張りどころで力尽きてしまう。
途中で少し気を抜く方がいい。」と言ったのは、鉦方元リーダー。

私の場合、調子がいい時は、
囃子の途中、
トランス状態になるので現実感がない。
魂が体から離れて空高く舞い上がる感じ。
気がつくと、締めの曲になっている。

やり抜くか。気を抜くか。魂を抜くか。
何を抜くかが問題ね。