ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

道楽

今日は道楽について、いい話を聞いた。骨董屋に嫁入りした友達が言っていた。道楽の第一段階は、色。第二段階は、道具。第三段階は、石。に走るんだと。骨董屋に言わせると、器なんぞは、売ると見せかけて、他人の蔵に保管させると考えるのだそうだ。長い長…

流子

母から差入れに海苔とひじきと流子の缶詰をもらった。徳島の実家に帰省したらしい。この、「流子」という貝は、非常においしい。別名、トコブシとも言う。アワビを小さくしたような貝だが、アワビより歯ごたえが柔らかい。昔はたくさん生息していたが、今は…

<WA>の怪談

『美脚ルノアール』の本番中、不思議な事があったのです。中盤あたりになると、必ず安全ピンが落ちているんです。舞台中央、東京の◎の地点です。衣装に安全ピンを使っているのは、お蝶とお銀だけ。でも終演後、彼女らの服にはちゃんと数が残っています。しか…

平成女鉾に新期生!

平成女鉾に新期生が入ってきた!その数19名!平成女鉾の良いところは、幅広い年齢層の、色々な職業を持った女性が集まっているところ。会のこと、お囃子のこと、人生相談も、色々できちゃいます。お互い新しい世界を広げましょう。そして、この平成の時代に…

さじ加減

何年も水だけで生きている植物があった。植木ドクターが土に植え替えて、日の当たる場所に置いてやった。そしたら、すぐ枯れた。時間借りで練習場所を渡り歩いていたテニスチーム。異常に強くて、よく優勝していた。でも、自分達のテニスコートを持った途端…

「WA」終わった

あぁ~、終わった。『美脚ルノアール』色々あった。あんなこともあった。こんなこともあった。月明かりで深夜練習もした。定時制高校の先生に学生と間違えられ「お前らいつまで残っとるんや」と怒られもした。色々あった。「葛西さ~ん、イントレが照明に当…

楽日

早くも楽日。『美脚ルノアール』は、観に来た知り合いの中でも、「妹」の立場の人に非常に共感を伴うようである。「あんたは姉やから分からんやろうけどな」と言われた。今回妹役のよこえさんは、実生活でも2人の兄を持つ妹である。そう言えば小道具に使った…

円形観覧車

『美脚ルノアール』中日。昼、公開リハーサルを行った。終演後、夜の部までに少し時間があったので、有志で天保山大観覧車に乗った。ここのは地上高112.5m、回転輪直径100m、最大定員480名と、世界最大級なのだ。豪華客船サファイア・プリンセス号…

『美脚ルノアール』初日

初日が開いた!お客様が入ると、舞台の表情がまた変わった。まさに、広場の真ん中でやる感じ。360度の視線。仮設劇場に来られるお客様へ。会場は海辺なので、ちょっと寒いです。受付で毛布もお渡ししますが、暖かめの服装でいらして下さいませ!写真は、海を…

落武者

ごまのはえ氏が、断髪した。懺悔のため。嘘。役のため。落武者みたいな、途中経過。バリカンを持ってるのは、板橋薔薇之介氏です。そう言えば、「若武者」というお茶が発売されたが、そのネーミングは、いかがなものか。私は「落武者」というお茶を飲んでみ…

照明吊り込み

仕込み2日目。昼はムービングライトもろもろの照明機材を吊り込んだ。イントレという、高さ6mくらいの車つきタワーの頂上に照明さんが登り、ロープで吊り上げていく。出演者はプチ高所恐怖症が多い。「しょうがないなぁ、私の出番か?」と、イントレの中腹で…

仮設劇場<WA>

仮設劇場ホール入り。いやぁ、すごいっすよ。柴田恭平と舘ひろしが拳銃持って飛び込みそうな、埠頭の倉庫っすよ。入ってみたら、あらビックリ。ビーチボールみたいなチューブがひしめいています。その間をベコッと通り抜けると、白いほわっとしたカーテンで…

ベテランさん

今日はホール入り前の最終稽古。だが、まだまだ決まる事がたくさん。場面転換で足踏みが鳴り始める。その稽古をする。私や薔薇氏や行澤氏、田所さんや大木氏はハケる側。「はっきり言ってこの稽古は、ハケる人を見てるんです。ライブで言ったら、手拍子とボ…

サルもおだてりゃ木に登る

今夜はグラウンドでの稽古。一本のつるつるした木があった。行澤君はそれを漫画みたいにするすると登った。他の人が挑戦したけど、しがみつくのが精一杯で、到底登れない。「なめちゃんすごいな~。もう一回登って!」とリクエストされ、登ったはいいけど、…

反日デモ

稽古にかまけているうちに、世界情勢がエライ事になってますなぁ。いやでもこれ、今回の公演に無関係ではないです。『美脚ルノアール』の設定は、近未来。1年後。大変な事になっています。日本が世界からどんな風に見えているか。日本人はそれをどれくらい他…

What is this?

問い これは何でしょう?答え カリンバ。アフリカの楽器です。劇中で私が演奏します。今回は、オリジナル曲が17曲!!(やったかな?)音楽監督、横田悠馬氏ががんばっております。芝居に合わせてあるので、タイミングもバッチリ!生演奏だったり、クラッピン…

内的世界

うひゃ~、本番まで一週間しかありませんぜ。外周の距離や、秒数、台詞とのタイミング、音楽のきっかけ、リズムの合わせ、場面転換のやりくり等々、数学的な作業が山盛り。今日はそれに加えて、人文学的な内面の演出。「今回はマジで、宮崎駿を目指します。…

拉致問題

『美脚ルノアール』のキーワードは、北朝鮮問題と老人介護。北朝鮮と言えば、拉致疑惑。役作りに役立つかと、本を読む。横田早紀江著『めぐみ、おかあさんがきっと助けてあげる』横田家では、めぐみさんが失踪してから犬を飼ったそうだ。リリィと名づけてか…

バラとYシャツと私

ただいま『美脚ルノアール』の稽古場は、美術系の大学。ここではたまに、中庭にオブジェが現れる。今日は、巨大な白いシャツがぶら下がっていた。肩幅だけでも3mはあるだろうか。だが本日は雨天。シャツはズクズクに濡れていた。「雨の日に洗濯物を出しっぱ…

総会

平成女鉾清音会の総会。ここ一週間、バタバタしていた1/3は、これだったのだ。連日、FAXの波とメールの山に埋もれていたのだ。ほとんどは役員達が段取りしてくれて、会長は随分軽減してもらったのですけどね。おかげで議案はすべて可決。チャッチャッチャ。…

一羽のオウムによる完璧な分析

日曜日は、"NEXT"へ日替わりキャスト出演。朝からカフェ入り。昼ペアの田所草子さん、筒井加寿子さんのステージを拝見。昼公演後、本格的に稽古。黒木陽子さんと、読む度に台本の面白さが解明されるのを楽しむ。気がつけば、本編出演者が客席でゲラゲラ笑っ…

”くーまん”地獄

土曜日は『美脚ルノアール』の通し稽古。休憩時間に、一平ちゃんが門脇君に携帯電話の使い方を習っていた。ボーダフォンには”くーまん”という熊のキャラクターが住んでいるらしい。一平ちゃんはそれに息吹を与えた。”くーまん”は部屋でごそごそしていた。「…

日曜日は、カフェへ!

いやぁもう、こなさなきゃいけない用事がいっぱいあって、バッタバッタバッタバッタしてますよ!!とにかく今、言える事は4月10日(日)18:00から、common cafeへ”NEXT"「American Blues 3」観に来て下さ~い!!てこと。おすぎとピーコ、あるいは こずえみどり…

WAH WAH WAH

『美脚ルノアール』の会場「WA!」の大変ポイントは円形だけじゃない。柱が4本建っているそうだ。どの方角から見ても、死角ができる。お客さん全員にフラストレーションの溜まらない地点はどこか??既成の概念に囚われぬよう、色々試してみた。「う~ん・・・…

女優ちゃん集合

今日は、『ホントに?』という、女子生徒のかわいらしい4人芝居を観た後、平成女鉾の稽古、その後十三で「American Blues 3」の打合せという、バラバラの用事をしました。「American Blues 3」の稽古場には、本編のキャストに加え、日替わりパートで出演する…

膨らむ蕾

ニットキャップシアターのお芝居は、大胆&緻密。演技と音楽とダンスと群集が、うまくミックスしないと回らない。そのためそれぞれが精度を上げられるよう、研磨する。特にコロスは稽古、稽古で息を合わせていく。だから平日の昼間も自主練習。稽古後の深夜…

学校の怪談

最近稽古場に使わせてもらっている学校は、歴史がある。階段のすり減り具合を見ても、それを感じる。山本富士子やジュリーも輩出したそうである。村上慎太郎君のお母さんもここの卒業生らしい。女子トイレに落書きが残っているそうだ。二人で休憩時間に探検…

Zettai!女優ちゃんスペシャル

ニットキャップシアターの昼稽古に行く前に、”NEXT”の稽古場に立ち寄る。こちらは、4/8から始まる『American Blues 3』の稽古中だ。私は日替わりキャストで4/10(日)18:00のステージに出演する。テネシー・ウィリアムズ『一羽のオウムによる完璧な分析』とい…

エイプリル・フール

エイプリル・フールには、妹に嘘をつくことにしている。二人にしか分からない、しょうもない嘘だ。これは内容よりも、不意に送りつけるところに意義がある。NYに帰った妹の時差に合わせ、今年はFAXで送った。だが妹の日記に「今年は誰も嘘をついてこなかった…

安井金毘羅

稽古の帰り道、今仲君と田所ちゃんと行澤君と、安井金毘羅に立ち寄った。ここは、知る人ぞ知る、縁切り神社だ。悪縁に悩まされる人達が奉納する絵馬が、重なり合うようにぶら下がっている。うべんさん、心の病と縁を切る札もあったよ。境内に高さ1m50cmほど…