ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

<WA>の怪談

『美脚ルノアール』の本番中、不思議な事があったのです。

中盤あたりになると、必ず安全ピンが落ちているんです。
舞台中央、東京の◎の地点です。

衣装に安全ピンを使っているのは、お蝶とお銀だけ。
でも終演後、彼女らの服にはちゃんと数が残っています。

しかも落ちている安全ピンは、閉じたままの状態の時もあるんです。

誰も心当たりがない。
不可解なまま、安全ピンは楽日まで落ちつづけたのでありました。