ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

うるうの贈り物

今年はうるう年。 期日が2月末日となっていた引換券が間に合った。 八坂神社、西楼門修理竣功の記念品。 西楼門は、まだおもちゃみたいに鮮やかな朱色だけど これから風雪をしのぎ、深みのある風情に変わっていくのだろう。 ついでに阪急デパートに寄り、お…

男がピカピカのキザでいられた

『愛のテール』の構造改革。 「円形すり鉢」仕様から「横長見上げ」型へ。 演出ごまのはえ氏の喩えは、微妙に古い。 「モックンのヌード写真みたいに」 「カサブランカダンディの沢田研二ほど破天荒ではなく」 「この足捌き(あしさばき)は張本みたいやな」…

ひよこちゃんの発表会

平成女鉾清音会、新人発表会。 去年入会した新人や、鉦から笛や太鼓に上がったニューフェイスが、 囃子を披露する日だ。 ご主人や娘さん、ボーイフレンド、先生、某鉾の囃子方など たくさんの方が聴きに来てくださった。 一番前に陣取って、カメラを向ける旦…

お土産の達人

名古屋のお土産、『なごやん』 シンプルなおまんじゅう。 味噌もマヨネーズの味もしません。 Pasco製なら、中立売のスーパーにも売ってそう。 でも、素朴においしい。 発売50周年だそうな。 こりゃお客様に支持されるはずだわ。 この『なごやん』、タッチー…

失せ物

京都に帰って来た。 筒井氏の新品の靴は青く染まっていた。 「実はジーパンも新品だったんです。その色が移ったんです」とのこと。 旅公演に対する、彼のはしゃぎっぷりが量られる。 大木氏の恥ずかしい衣装が見当たらないようだ。 静かに探していた。 私も…

名古屋味

名古屋公演楽日。 今日は名古屋のお客さんと、客席で交流ができた。 楽しかった。 そこでも触れたが、名古屋の味はマヨネーズと赤味噌だと思う。 焼きイカにもタタミイワシにも明宝ハムにもマヨネーズがついてくる。 ポテトサラダなんて、マヨネーズで和えて…

名古屋の幻

本番2日目。 あぁ楽しい。 今日は知り合いのUさんがチケット予約していた。 Uさんの状況は「愛のテール」の主人公と若干似ている。 女子楽屋でその話をした。 女優陣が「Uさんがこの芝居をみて元気になるといいな」とがんばってくれた。 終演後、Uさんが来て…

「愛のテール」開幕

とうとう幕が開く。 今回はゲネリハができなかった。 いつもホールに入ってから、3回くらい通し稽古をするニットキャップシアターからは、珍しいケースだ。 ゲネ用に考えていたネタができなくて残念。 私の台本が3回目の水難に遭った。 筒井氏の数珠が舞台上…

千種の文化

名古屋千種文化小劇場、小屋入り。 つたのからまる劇場です。 でも新しい。 至れり尽くせり。 名古屋では、仕込みをしている間はヘルメットをかぶらねばなりません。 美人のお姉さんもゼロ災啓発しています。 ホールではオレンジ頭がウロウロしています。 劇…

いざ、合戦!

名古屋へ出発! 筒井氏が新品の靴を履いてきた。 田舎者だ。 東海道を下りつつ、「関ヶ原の戦いで西軍が勝っていたら社会のシステムがどう変わっていたか」という話をごまのはえ氏から聞く。 名古屋到着! 駅も地下鉄もきれいだにゃ!

イメトレ

名古屋公演に向けて、最終通し稽古。 今日は本番で使う小道具がなかった。 でもイメージで持ってみた。 やっぱりふらついた。 なんたる…

えんや~こらやっと

あぁ、本番が迫ってきた。 今週末だよ!名古屋だよ! 日曜日、衣装とセットの一部を使って、通し稽古。 「日詰さんの声が大きすぎる」 「日詰さんのピアニカの音が大きすぎる」 「日詰さんが持つ小道具が重そう」と 演劇人として、 いいのか悪いのか分からな…

市長選挙

雪のそぼ降る中、早起きして京都市長選挙へ。 今回の投票率は37%だったらしいね。 私の家は、選挙に必ず行く主義。 幼い頃から母に 「女性が参政権を得るためにどれだけ大変だったか」 という話を聞かされていたせいだ。 選挙公報を読んで投票しに行く。 妹…

足裏乾き族の悩み

稽古場の床は、すべる。 気がつくと霧吹きで、シュッシュと床に水分補充する。 劇団員が熱心に噴霧していると、ごまのはえ氏が 「あんまり湿らさないで。”耳垢しめり族”にはベタベタしすぎる」 と言い出した。 大木湖南氏は”耳垢カサカサ族” 「僕はこれくら…

手すりの光

先日の同窓会で、数学の恩師にお会いした。 その先生は、犬の狆(チン)に似ていたので、陰で「チン」と呼ばれていた。 同窓会でAが「わぁチン先生!お久しぶりです」 と大きい声で言ったのでヒヤッとした。 私たちは中学時代、”静和館”と呼ばれる建物で授業…

天才シュー

道に、ブナしめじが落ちていた。 パッケージから飛び出て、ハダカで落ちていた。 一瞬、脳みそかと思ったよ。 なむ~。 というわけで、 バレンタインには稽古場にシュークリームを持って行きました。 脳みそつながり。 かしこくなぁれ! もはやバレンタイン…

パパ晩酌

父、来たる。 二人で鍋を囲み、日本酒を酌み交わす。 父は外食するより、家で食べる方が好きなのだ。 「うまいなぁ。やっぱり家で食べるご飯が一番うまい」 こう言われ続けて、母はおさんどんをしてきたのだなぁ。 二人で酔っ払い、床暖房に背中をつけてグー…

勝って兜の緒を締めよ

芝居の稽古をしていると、時々奇跡の体験をする。 笑いの神様が降臨するのだ。 何をやってもハマる。 歯車がかみ合う。 演出がついて、台本がムクムク膨らんでいく。 今日は降臨日だった。 演りながら、面白くてしかたなかった。 稽古場が笑いと高揚と緊張で…

ぐるんぐるん

出汁昆布を割こうとして、指を切った。 その傷がなかなか治らない。 乾燥してるのかなぁ。 ふさがったと思うと、また血が滲む。 舐めてみると、心なしかミネラルの味がする。 人は、海から生まれてきたのだなぁ、と思う。 稽古が、佳境に入ってきた。 名古屋…

乙女の同窓会

中高時代の同窓会へ。 私は中高一貫の女子校へ通っていたのです。 会場へ向かうと、女子のおしゃべりの声が近づいてくる。 にぎやかでワイワイ。 だがピアノが流れると、裏声で賛美歌を歌い、 お祈りの時にはシーンと静まる。 いやぁ、サガというか、習性は…

沁みるシビレる

みぞれの中、衣装の買出しへ。 オンセンドとか、イシズミとか、 こんな時じゃないと入らない、独特の店を回る。 ずぶ濡れの私を見て、おばちゃんが 「この傘持って行き。紙袋も破けるで。ビニールかぶせたろ」 と親切にしてくれた。 寒さで感覚のない指先に…

新人たちよ

稽古の掛け持ち。 平成女鉾清音会では、2月末に新人発表会を控えている。 新人稽古を前半にやると、ベテラン陣との差が歴然とする。 「ツー」と太鼓を叩けば 「カー」のベテランの、 何と自由自在なことよ。 でもそんな事を言ってられない。 私は新人チーム…

底抜けにシュールでんがな

『愛のテール』第一回通し稽古。 これまでパーツごとに作ってきたシーンが、ネックレスのようにつながる。 出演者がキュートに見える作品だなぁ。 だが何てったって今日のMVPは、舞台監督の西田さんだ。 ピンチで瞬時に判断した。 通し稽古をストップさせた…

自分発おのれ着

稽古の帰り道は、安田一平君と同じ方角。 一平ちゃんは役者の他に演出助手をしているので、 「ひめさんすいません。なかなか稽古が回ってこなくて」 と謝ってくれる。 私は「大丈夫、大丈夫。まかせといて」 という内容を、過激な言葉で伝える。 一平ちゃん…

青い人

『愛のテール』稽古も、そろそろ出番が回ってきた。 ”見る国の人”から脱出だ。 さぁ、あったまるぞ! 一緒のシーンに出ている人達は、Tシャツにはだしで駆け回っている。 私もそろりと動いてみた。 演出から「日詰さん、動かんといて下さい」と指定された。 …

バブルバレンタイン

バレンタインのチョコレートは、宝石並みですぞ。 18粒で15750円の値をつけております。 デパートの催事場はチョコレート盛り。 第1陣(1/30-2/4)と第2陣(2/5-2/14)が開催されます。 第1陣に出店するブランドは、2/4で終了します。 でも売っているチョコ…

秘密の花園

我々の稽古が、どうやら迷惑をかけているらしい。 今の稽古場は、小学校を改築した教室。 建物は鉄筋だが、部屋によっては木造だ。 ガラガラと木の戸を開けて入る。 そう言えば前回『お彼岸の魚』は静かなシーンが多い芝居だった。 隣の教室から絶叫が聞こえ…

自転車ドッグ

自転車のパンクを直しに行った時 「車軸がグラグラしているので、一度預からせてほしい」 と、自転車屋さんに言われた。 確かにガタコン言うし、ブレーキはうるさいし・・・ せっかくだから、点検に出した。 引き取りに行くと、 「6510円です」と言われ、お…

一刻ずつ

ニットキャップシアターの安田一平君に『めぞん一刻』を借りて 夜ごと読んでいる。 私は漫画を読むのが遅い。 年末から読み始め、やっと10巻まで進んだ。 管理人さんが五代君の事を気にかけるようになって、 「ひょっとすると」な展開だ。 なのに二人とも他…