ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

愛のテール

おかん(再)

ポストに、銀色の包み紙が入っていた。 差出人は、ニットキャップシアターの高原綾子嬢。 そう言えば、こないだ会った時に住所を聞かれたなぁ・・・。 クレスマ終わりでクリプレかしら? 中身は『愛のテール』グッズだった。 「打上げで渡せなかったので・・…

公開稽古

『三人姉妹』公開稽古。 たくさんの見学の方がいらしてくださいました。 開場前から、ホール玄関に並んでおられるのを見てびっくり。 おそらくはチェーホフファン、古典文学ファン、演劇ファン、若干関係者・・・。 皆さん興味を持ってくださっているのです…

こっぱ餅の想い

福岡のお土産は『こっぱ餅』 むっさ素朴なお菓子。 なぜこれを購入したかと言うと 「V6の岡田君が”食わず嫌い”で紹介した」と書いてあったからです。 えぇそうです。 岡田君が味わった、同じ物を舌の上に乗せたかったのです。 何か? 焼くと、思いのほかふわ…

幕引き

ロングラン『愛のテール』も終幕しました。 いやぁ長かった。 実のところ、この公演には出演する予定ではなかったのです。 出演者の顔合せもすみ、お芝居の稽古がある程度始まってから、 お呼びがかかったのです。 途中で参加するのもなぁ・・・。 劇団の事…

夜行バス便り

最終日。 2ステージを終え、 2時間半で怒涛のバラシをし、 夜行バスに乗り込みました。 バスでは思い出話に花が咲いて、一向に眠れる気配がありません。 今、バスが揺れて、門脇氏の上に筒井君のお土産が落ちて来ました。 お家に帰るまでが、ツアーです。 気…

こんばん

ぽんプラザから見える風景。 「プレイスポット こんばん」 と書いてあります。 と、思ったら 「しんばし」 だって。 いよいよ最終ステージ。 色々仕掛けて行きますよ。

思いやり

本番前に阪本嬢が集中できるスペースにと、舞台監督の西田さんがベッドを作ってくれました。 阪本嬢は涙を流して喜びました。 「私、色んな人に支えられてる。しんどいなんて言うてられへん」 楽屋でもらい泣きしそうになっているところへ 田嶋嬢がやって来…

福岡国

念願の屋台に行ってきたよ~! 花ニラ、おいしかった~! そこにいたお客さんやお店の人と話したよ~。 最後の方は福岡弁になったったい。 この言語を扱えるあの人達はすごいなぁ。 この国での関西弁は、また手応えが違う。 発見をしながらやっていくよ。 何…

屋台をあきらめて…

仕込みが押して、役者は先に宿舎に帰ってきました。 舞台監督の西田さんから、 「バスで来た人もいるし、みんな疲れてるから、今日は飲みに行くの、禁止」 と言われました。 貴重な福岡の夜なのに… 福岡に着いた時から楽しみにしてたのに… でもここで規律を…

博多行きN700系のぞみ より

いよいよ、ツアー最終の地、福岡へ向けてgo! 始発の新幹線はガラガラ。 ホームには、これから戦いに向かう背広やヒールや作業服がチラホラ。 その中にジャージ姿がいる、と思ったらごまのはえ氏でした。 前髪を束ねて、良く言えば現代に紛れ込んだ維新の侍、…

導火線

『愛のテール』通し。 去年11月から6ヶ月間つきあったお芝居の、稽古場での最終通しだ。 すでに1500人以上のお客さんに見せてしまったお芝居の、 キャストスタッフ確認通しだ。 「日詰さん、もちろん何か考えてるんでしょ?」と大木湖南氏に聞かれた。 いや…

海の幸、畑の幸

ゴールデンウィークと言うのに、稽古の毎日。 合間をぬって、実家帰り。 ツバスの塩焼きを食べた。 ツバスとは、関東でイナダ、九州でヤズと呼ばれるブリの若魚だ。 母が、「活きのいいのがあったから」 一匹買ってきてさばいたらしい。 さすが海育ち。 叔父…

すだちちゃんの稽古場中継

こんにちは。 すだち微炭酸じょ。 今日も、ニットキャップシアターの稽古場は汗をかいとるよ! 今日は特に、東京以降にできた、あのギャグを細かく詰めよんよ。 名づけて、「滅子(メツコ)の部屋」 演出ごま氏、執拗なこだわりを見せたけん 濃厚なショーが…

熟劇

福岡公演に向けての稽古、始動。 「ここは、大阪バージョン」 「ここは、東京と同じ段取りで」 と、3会場のベストな形を組み合わせる。 「大丈夫ですか?客席に近くないですか?」と聞かれたが 「そもそも名古屋では客席でやってたからなぁ」 というシーン…

ほおずきかんざし

下北沢で、かんざしを買った。 一本の木に、ほおずきを模した真鍮がついているもの。 店員さんにしつこく聞いて 髪をまとめる方法を教えてもらった。 いいよ。 しっかり止まる。 ゴムで縛るより、髪が引っ張られない。 その技を自慢げに披露すると、 タッチ…

新幹線デマ

「帰りの新幹線は満席だ」 という情報が、『愛のテール』楽日の楽屋でささやかれた。 やっぱりゴールデンウィークやしなぁ。 でも京都まで立って帰るのはいやだなぁ。 自由席を座れるまで並ぶと、何時間かかるだろう。 待ってる間に、京都につくかも。 など…

東京楽日

連日、東京観光日記をお届けしましたが、 ちゃんと仕事もしたのです。 本日、無事に東京8ステージの楽日を迎えました。 東京のお客さんは、まじめに深く作品を観て下さいました。 見せてもらったアンケートの中に、 「このお芝居を観た次の日、幸せでいっぱ…

井の頭公園

開演までに時間があるので、今日は井の頭公園へ! ごま氏、高原嬢、お助けスタッフの織田氏と共にお散歩です。 いやぁ井の頭公園、立派な森やねぇ。 回りに山がないのが、京都人としては新鮮です。 代わりに池がある。 乗ったよ。 ボートに。 高原嬢は、ボー…

ぬるい風呂には入らねぇ

チケット料金の安さは、宿泊の節約につながります。 今回泊まっている宿のお風呂は23時まで。 終演後、のんびりしていると、間に合いません。 というわけで、夜中までやっている銭湯にお世話になります。 東京のお風呂は熱いです。 「ぬるめの湯」と書いてあ…

ヒラカタ弁

東京ステージ3日目。 今回、私の役は関西色満々。 なので地方によって反応が微妙に違う。 大阪ステージで鉄板だったゲーム名が、東京では静かだったり。 名古屋のステージでは料理の味付けが意外とウケたり。 面白い。 アフタートークで生田萬さんとの話にも…

エンタメのため

今日は、東京ディズニーランドに行きました。 もちろん、本番もしますよ。 澤村氏が、どうしても 「真のエンターテイメントを見たい」 と言うので、仕方なしに筒井氏と連れて行ったのです。 7時40分に宿を出て、 白雪姫の生涯と、東京ディズニーランド25周年…

シモキタでコンチハ!

東京初日。 自分で小道具に仕込んだフリスクにやられて 非常にライブなシーンをお送りしてしまいました。 いつも演出でいないごまのはえ氏に邪魔されて 出トチリしそうになりました。 罠がいっぱい。 ただでさえ、ちゃんと通るかヒヤヒヤなのに…。 写真は、…

菊とナグリ

下北沢駅前劇場にて仕込み。 名古屋とも、大阪とも違う、新しい舞台が登場しました。 その組み立て方も見事! 舞台は一時、レーザー光線が行き交う、ドミノ倒し会場のようでした。 ごまのはえ氏が 「ここでナグリ(かなづち)を持つのを許されているのは、 舞…

東京へ

東京へ行くよ~! 夜行バスのみんなと別に、新幹線でgoだ! 新幹線はエコなんだって。 エコノミーじゃないよ。 エコロジー。 CO2排出量が飛行機の1/10なんだって。 (前で流れるニュースが言うてます) 私は早速、焼き鯖寿司とビール。 回りの背広姿も、赤ら顔…

ハダカ対決

東京公演に向けて、最後の稽古。 4都市公演のうち、東京が一番小さいホールなので、 最もデリケートに演技しなければいけない。 カーテンを閉め切って、いざ通し稽古開始。 だが、外ではドコドコドコと太鼓のリズムが鳴り出した。 どうやらアフリカンダンス…

迷い道クネクネ

二日連続、迷走した。 昨日は精華大学に行くはずが、比叡山に行ってしまった。 今日は近江八幡に行くはずが、近江舞子に着いてしまった。 どちらも一本、道(線路)を間違えただけなのだ。 なのに、失ったものは大きい。 失ったものは、時間。 時間だよ、明…

おいで おいで

公演案内のメールを送った東京の俳優さんから 「参ったなぁ。 昨日『ちあきなおみ 喝采蘇る』という本を読了したばかり。 そりゃ観に行かねば。」 という返事が来た。 なんだか今、ちあきなおみが再ブレイクしているらしい。 噂を聞いて、ちあきなおみの歌を…

金の微糖

ニットキャップシアターの看板俳優、 大木湖南氏の体の70%は、缶コーヒーでできている。 しかも、決まってWANDAの『金の微糖』である。 『愛のテール』の稽古が始まった11月から5ヶ月間、 『金の微糖』を稽古場で見ない日はない。 長時間稽古になると、日に…

白馬の王子

今日のニットキャップ 稽古場日誌にも書いたけど 今の我々は、稽古場ジプシー。 京都を東へ北へ、山の上へ通っている。 ただ、ありがたいことに、 客演女優陣には、車の送迎がある。 私はこれを「白馬のお迎え」と呼んでいる。 王子様は「姫君へ」と着く前に…

イケフン

『愛のテール』には、『ふんどし』と呼ばれるペアがいる。 「『ふんどし』は悪目立ちするから出てくるな!」 という具合に活用される。 このふんどしペア。二人にも違いがある。 「土佐のふんどし」(澤村喜一郎)と 「紀伊のふんどし」(筒井彰浩)だ。 演出…