ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

愛のテール

ツーと言えば、ガーッ

ニットキャップシアター『愛のテール』東京公演稽古。 駅前劇場に向けての、またもや大幅修正。 でもね、 皆さん話が早いです。 ツーと言えばカーです。 そしてガーッと豹変します。 正直、傍で見てたら、演出の指示はちんぷんかんぷん。 でも出演者には伝わ…

サービスのこころは女優ゴコロ

大阪公演が終わり、家でへばっていたら、 友人から「食事しない?」とお誘い。 やっと腰を上げ、いただいた花の水切りをしたり、衣装の洗濯をした。 お花が家にあると、ほっとするわね~。 小分けして、色んな場所に飾る。 よし、外出だ。 待ち合わせは近所…

喝!!

役者として、ホールとの相性を非常に感じるのだが HEP HALLはとても私に馴染みがいい。 声の通りといい、 箱の形といい、 空間の広さといい、 とにかく劇場に流れる空気が私をウェルカムしている気がする。 中日あたり、開演前に 「なにとぞお願いし…

満員御礼

大阪公演楽日を迎えました。 お客さんが日増しに増えて、最終日は前売り完売にも関わらず、 当日券を求めるお客様の列が階下のスターバックスにまで連なったとか・・・。 出演前の私がコーヒーを買いに並んでいるところに遭遇しなくて良かったです。 ありがたい…

組紐屋の仕事場

ステージ上の白い布は舞台監督の西田聖さんが一人で操作しています。 そのブースはまるでコックピットののよう。 8本のロープと、舞台を確認するモニター、台本と懐中電灯、時々つまむお菓子なんかも置いてあります。 本番中の西田さんは「必殺仕事人」の`…

コーヒーまでの道のり

開演前にどうしてもコーヒーが飲みたくなり、HEP7階のスターバックスへ。 いつもの事だが、行列ができている。 こちらはあまり時間がない。 こうなったら豆を買って楽屋で淹れよう。 行列を抜かしてお店の人に「豆を買いたいんです」と言うと、 「では担当の…

歪む理由

今日は夜公演のみ。 昼間、身体のメンテナンス(=足ツボマッサージ)に行く。 椅子に座った途端、 「日詰さん、今回は左を向く事が多いでしょう」と指摘される。 身体がゆがんでいる、 足が内股になり、内側の筋肉が縮んでいる、 腰が前に来ている 胃腸が悪…

大阪折り返し

アフタートークで石原正一氏より、JRに新駅ができた事を知る。 公演中はとかく世間に疎くなりがちだ。 だが本番の日々は何より役者を育てる。 ニットの劇団員は真面目なので 毎日、何かしら反省している。 それが日ごとに改善され、 成長する様を見るのは …

悪くない芝居

大阪2日目。 天候が一挙に春になって、 こりゃホール通いしてる間に電車から桜が見れるかも、なんて思えてしまう。 阪本麻紀嬢(烏丸ストロークロック)が 「これ、いい芝居やなぁ」と楽屋でしみじみつぶやいた。 田嶋杏子嬢(デス電所)が 「今頃気がついたん?…

ホワイトデーのエンジェル

初日であり、ホワイトデー! 朝一番に、澤村喜一郎氏(写真)から女子楽屋へレモンケーキが届く! 「さすがサワムー!」黄色い歓声を上げてみる。 次に門脇氏が「これ、僕からのホワイトデーです」 と持ってきてくれたのはスーパーで売っているクッキー。 小…

HEP仕込み

大阪梅田・HEPホールに入りました。 舞台を仕込みました。 舞台上に頭の中で想像していたブツが現れました。 生き物が一匹増えたみたい。 「いそぎんちゃく」とか「上海」とか「おしぼり」と ごまのはえ氏が表現した意味が分かってきました。 男子楽屋か…

花粉症の少女

花粉の季節到来。 鼻をかもうとしたが、これしかない。 これは「愛のテール」情宣用のマンガつきティッシュだ。 劇が劇画化されて、導入部分の内容か分かるようになっている。 この目的は一人でも多くの皆さんに公演を知ってもらい、 劇場に足を運んでもらう…

やさしい兄貴

大阪公演を控え、最後の通し稽古。 私が舞台上で最も信頼し、かつ恐れている 大木湖南氏がシーン9で変になっていた。 (きっと私がシーン5をグダグダにしてしまったせいだ。 5はスタッフにはウケたが、共演者は怒っているに違いない。 そう言えば、舞台袖で…

ハッピーエンド

『愛のテール』稽古がクライマックスにかかっている。 演出から難しい注文が来る。 いわゆるハッピーエンドについて。 松尾スズキ以降のハッピーエンドについて。 元気じゃない人を元気づける方法について。 手を変え品を変え、暗い言葉を交えながら説明され…

危険認知のアンテナ

舞台上がどれほど危険かを認識するために、 門脇氏が考案した。 その名は「余市さん」 (命名、ごまのはえ) 門脇氏は北海道余市町出身だからね。 「余市さん」は私たちに色んな発見をさせてくれる。 けど、踏みつけられたり、セットの下敷きになったりして…

新セット

BLOG*KCTにも書いたけど、名古屋から大阪にかけて、 『愛のテール』の舞台美術プランが一新する。 シンプルだけど大胆なセット。 こんな発想、今まで何でなかったのかしら? 舞台美術の西田聖さんが模型を作ってくれた。 色々な表情を楽しむ。 「フレアスカ…

筒井筒

HEPサイズへの組み換え作業。 稽古中、筒井君の役を増やしてやろうと、 筒井君に話しかけたが 筒井君は考え事をしてうつむいていた。 演出に 「それは奥に向かって話しかけてください」と言われた。 筒井つの 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹見ざ…

幸せになる力

いいな、という文章があったので引用します。 清水義範という作家が『幸せになる力』という著書を出版する時に書いた文。 一部抜粋です。 ====== 子どもにあってほしいのは、幸せになる力である。 たとえばそのひとつが、自分に自信が持てて、自分を好…

つかみどころのないパッション

『愛のテール』稽古。 ネタバレ承知で書くが、今回は 小室系のパッションはじけるダンスがある。 私以外の全員がそのダンスに加わっている。 今日はそのダンスをHEPサイズで細かく検証した。 手が空いているのは私だけなので、私が歌った。 しかし小室系の歌…

うるうの贈り物

今年はうるう年。 期日が2月末日となっていた引換券が間に合った。 八坂神社、西楼門修理竣功の記念品。 西楼門は、まだおもちゃみたいに鮮やかな朱色だけど これから風雪をしのぎ、深みのある風情に変わっていくのだろう。 ついでに阪急デパートに寄り、お…

男がピカピカのキザでいられた

『愛のテール』の構造改革。 「円形すり鉢」仕様から「横長見上げ」型へ。 演出ごまのはえ氏の喩えは、微妙に古い。 「モックンのヌード写真みたいに」 「カサブランカダンディの沢田研二ほど破天荒ではなく」 「この足捌き(あしさばき)は張本みたいやな」…

お土産の達人

名古屋のお土産、『なごやん』 シンプルなおまんじゅう。 味噌もマヨネーズの味もしません。 Pasco製なら、中立売のスーパーにも売ってそう。 でも、素朴においしい。 発売50周年だそうな。 こりゃお客様に支持されるはずだわ。 この『なごやん』、タッチー…

失せ物

京都に帰って来た。 筒井氏の新品の靴は青く染まっていた。 「実はジーパンも新品だったんです。その色が移ったんです」とのこと。 旅公演に対する、彼のはしゃぎっぷりが量られる。 大木氏の恥ずかしい衣装が見当たらないようだ。 静かに探していた。 私も…

名古屋味

名古屋公演楽日。 今日は名古屋のお客さんと、客席で交流ができた。 楽しかった。 そこでも触れたが、名古屋の味はマヨネーズと赤味噌だと思う。 焼きイカにもタタミイワシにも明宝ハムにもマヨネーズがついてくる。 ポテトサラダなんて、マヨネーズで和えて…

名古屋の幻

本番2日目。 あぁ楽しい。 今日は知り合いのUさんがチケット予約していた。 Uさんの状況は「愛のテール」の主人公と若干似ている。 女子楽屋でその話をした。 女優陣が「Uさんがこの芝居をみて元気になるといいな」とがんばってくれた。 終演後、Uさんが来て…

「愛のテール」開幕

とうとう幕が開く。 今回はゲネリハができなかった。 いつもホールに入ってから、3回くらい通し稽古をするニットキャップシアターからは、珍しいケースだ。 ゲネ用に考えていたネタができなくて残念。 私の台本が3回目の水難に遭った。 筒井氏の数珠が舞台上…

千種の文化

名古屋千種文化小劇場、小屋入り。 つたのからまる劇場です。 でも新しい。 至れり尽くせり。 名古屋では、仕込みをしている間はヘルメットをかぶらねばなりません。 美人のお姉さんもゼロ災啓発しています。 ホールではオレンジ頭がウロウロしています。 劇…

いざ、合戦!

名古屋へ出発! 筒井氏が新品の靴を履いてきた。 田舎者だ。 東海道を下りつつ、「関ヶ原の戦いで西軍が勝っていたら社会のシステムがどう変わっていたか」という話をごまのはえ氏から聞く。 名古屋到着! 駅も地下鉄もきれいだにゃ!

イメトレ

名古屋公演に向けて、最終通し稽古。 今日は本番で使う小道具がなかった。 でもイメージで持ってみた。 やっぱりふらついた。 なんたる…

えんや~こらやっと

あぁ、本番が迫ってきた。 今週末だよ!名古屋だよ! 日曜日、衣装とセットの一部を使って、通し稽古。 「日詰さんの声が大きすぎる」 「日詰さんのピアニカの音が大きすぎる」 「日詰さんが持つ小道具が重そう」と 演劇人として、 いいのか悪いのか分からな…