ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

やさしい兄貴

大阪公演を控え、最後の通し稽古。

私が舞台上で最も信頼し、かつ恐れている
大木湖南氏がシーン9で変になっていた。

(きっと私がシーン5をグダグダにしてしまったせいだ。
5はスタッフにはウケたが、共演者は怒っているに違いない。
そう言えば、舞台袖で何か私に話しかけていたぞ。)
色んな考えが頭をよぎり、台詞を噛んだ。

後で「ごめんね」と謝ったら
怒っていたわけではないらしい。
「ひめさんとマキさんのTシャツの色が一緒だ」とか
どうでもいいことを言われた。
やさしい。(←劇団ではやっている言葉です)

「つられて噛んだやんか」と言うと
「こうやってオウンゴールを誘うんです。作戦成功や」と言っていた。
やっぱり悪魔だ。

仕返しに台詞を忘れてやる!
(いや、わざとやで、わざと)