ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

どん亀演劇祭

さよなら精華小劇場

精華小劇場が閉館作業をしたらしい。 大阪・なんばにあって便利な劇場だったのに、残念。 ここでは「どん亀演劇祭」と称して3部作を一挙上演したのだ。 セットを2つ並べて、押したり引いたりして転換するという 大胆な舞台美術。 とあるリハ日は、ごまのはえ…

移動舞台

おかげさまで『どん亀演劇祭V3』は無事に幕を下ろしました。 足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。 さぁ舞台の秘密は解禁になりました。 これが『虹のカマドウマ』に登場した、 ワイド舞台の全容です。 大臣パネルが開くと、 こんな状態に…

さらば、なんば

どん亀演劇祭V3の最終ステージ。 板橋薔薇之介氏がやらかした。 大事な小道具を忘れて出演した。 私のミスなんてちっぽけなものだと思わせてくれる。 偉大な役者だ。 その勢いで、打ち上げでは見事な仕切りぶりを発揮してくれた。 大入り袋を一人ずつ配るコ…

家屋全壊

ニットキャップシアターの『家屋全壊』を観劇。 いやぁ、面白い!! たまらん! アドレナリン出まくりで、 頭の芯がキーンとなった。 開放されっぱなしで、最後に涙が出た。 こんなに面白いのに、 まだ席があるんだって。 これを観ないなんてもったいない。 迷…

村主(スグリ)選手

HPの掲示板に質問があったので、報告しておこう。 私のギャグコーナーは、コロコロクリーナーを渡す辺りでした。 日替わりで、フィギュアスケートのシリーズをやりました。 3ステージのうち、 6日昼のネタが一番受けました。 ただ・・・ 「フィギュア選手み…

21人の演出家

3/5は『虹のカマドウマ』の初日だった。 舞台上も大変だが、 客席もいつもと様子が違った。 ”日本演出家協会”の方が たくさん来られたらしい。 アフタートークの関連らしいが、 何しろ演出家が21人、 ずらっと並んでいるのよ。 腕組みして客観的に見はるんや…

壮大な企み

3月7日は、ニットキャップシアター代表ごまのはえ氏の誕生日である。 しかも今日は休演日。 びっくりパーティーを仕掛けないわけにはいかない。 ということで、照明の葛西氏、音響の三橋氏、舞台監督の丸山氏と出演者をひっくるめて壮大な企みが水面下で運ん…

『虹のカマドウマ』スピード楽日

早や『虹のカマドウマ』の楽日。 昨日、中国の先生に「先輩は不幸だ」と言われたが、 先輩の奥さん(=かおる)は魅力的な人だと思う。 少々の弊害をモノともせず、 夢に向かってまい進している。 そのかわいらしい部分が伝わったらいいな と突っ走った。 こ…

鈍亀的要素

『虹のカマドウマ』初日。 3日ぶりにいきなりリハーサル→本番というバタバタ勝負だ。 終演後、「日中新進劇作家トークバトル」 が開催される。 中国人の劇作家 対深氏、張先氏とごまのはえ氏とのアフタートーク。 中国でも、「夢か?生活か?」という問題は…

喉笛のフルート

どん亀演劇祭V3の第1弾 『喉笛のフルート』を客席から観る。 面白い。 近くになんば花月や松竹座もある笑いのメッカで 異種の笑いを巻き起こしている。 いやこれは、1500円で大満足しちゃうよ。 お客さんがおなかいっぱいになったら、 後は何を繰り出せばい…

大正美人

『虹のカマドウマ』の私の役名は、林かおるである。 作家ごまのはえ氏によると、モデルがいるそうである。 林きむ子 なんでも大正三美人の一人だって。 気をよくして、早速彼女の資料を読んでみる。 読めども読めども、 役作りの参考になりそう・・・ではな…

三本混乱

3本立てでホールに入ってから一番大変なのは 舞台監督の丸山氏かもしれない。 劇団のお知らせはメーリングリストで回ってくるのだが 先日、こんなのがあった。 発信者は丸山氏。 タイトル : 明日は虹 明日は家の皆様10時入りとなります。 朝から舞台変えで…

圧倒的に間違っています

『虹のカマドウマ』の場当たり。 特殊な舞台セットは、自分の段取りの感覚を狂わせる。 袖に駆け込んで、「ドレス取って~!!」 と、声なき声を上げた。 そこにいたのは井口氏。 「え?何ですか?」 「ドレス、そこのドレス!」 井口氏すかさず高原嬢に伝達し…

小屋入り

皆さんよりひと足遅れてホール入り。 今日は「家屋全壊」の場当たり。 その舞台セットの楽しい事!! 転換の鮮やかさは、ドリフ並み! 場当たりの最中、セットの冷蔵庫から突然ケーキが出てきた。 今日はニットキャップシアター プロデューサー 門脇俊輔氏の …

巨体の京大生

今回客演している森上氏(劇団ケッペキ)について語ろう。 彼の体重は、110kg。 舞の海より大きいらしい。 トトロの実写版みたいな印象だ。 彼が跳ねると、稽古場の床は抜けそうになり 彼が寝転ぶと、小山ができる。 彼が立つと、寒風をよけられる。 先日も、…

恋芝居

『家屋全壊』の通し稽古を観劇。 こちらも劇団が舞台になっている芝居。 そして片恋の花盛り。 春らしい作品です。 終演後、荷物の梱包。 3作品分の小道具と衣装が揃うと大変な量です。 1話目で使った湯のみを 2話目で使い回したりすると、 置き場所が管理…

生活芝居

『虹のカマドウマ』の通し稽古。 観るのも楽しいけど、 演るのはもっと楽しい。 ギャグをひとつ入れたのだけど、 うまくできなかった上に こっそり練習しているところを 坂口氏や大木氏に見られていたので (あ~、ここでやるの?)とニヤニヤされ、 いたた…

劇団芝居

「喉笛のフルート」の通し稽古を見学する。 この作品は、上り調子の劇団の 勢いが出ていて愛らしい。 思えば、最初にニットの芝居を観たのも 初演の「喉笛のフルート」だった。 次回作品(「愛のテール」)に 客演が決まっていたので チームワークがいいんや…

苦力たちよ

舞台の仕掛けがすごいということは、裏方もたくさんいるわけで。 私は心の中で、 彼らを苦力(クーリー)と呼ぶ事にする。 大変な仕事をご苦労様。 今日はその苦力達にきっかけの説明。 「そこはワイドです」とか 「ニャーニャー部隊は何人?」とか 「本来の…

炎立つ

『虹のカマドウマ』の書きかえが来た!! それが、良く出来ている。 今回はダイナミックな舞台装置の仕掛けがあるのだが、それが生かされている。 今までのシーンでちらりと出た伏線もからんでいる。 面白い! 観やすい! だけど演る方はややこしい。 スタッ…

泳ぐ目

『虹のカマドウマ』の稽古で、 「目が泳いでいる」 と、劇団員(男)がダメ出しされていた。 「ストリップ劇場の最前列に行ってこい」 とアドバイスされていた。 「はぁ。 ストリッパーさんをじっと見るわけですか?」 と聞くと、 「しかも、目やで。体やな…

大敗

『虹のカマドウマ』、演出つきの稽古。 どうやら演出のお気に召さないらしい。 言葉を選びながら、ボロカス言われた。 直接私に当てているわけではないが、 共に稽古をしている者として責任を感じる。 ただ、3日前の日記であんなに調子の良い事を言ってこの…

告白

今日は聖バレンタインデー。 いつものように3人で稽古していると、 (『虹のカマドウマ』チームは、普段みんなと別個に練習しているのだ) 朝倉詩嬢に突然告白された。 「稽古が、楽しいです」 新しい詩ちゃんがnew bornの予感だって。 良かったねぇ。 かく…

食品サンプル

「家屋全壊」の通し稽古。 とても楽しく見せてもらった。 終了後、見学に来ていた元劇団員のMJ嬢とNM嬢と飲み会。 「お芝居って楽しいなぁ」と、ごまのはえ氏。 「レストランのウィンドウに並んでいる、食品のロウ細工を作る感じ」やって。 そやね。 サービ…

ボソボソボイス

ニットキャップシアターの稽古場日誌に 「『虹のカマドウマ』の稽古がメキメキ進んでいる」と書かれて恐縮である。 朝倉詩嬢に 「ここでボソッと台詞を言いたいけれど、大きい声にするとニュアンスが変わってしまう」 と相談された。 なので、ボソッとしゃべ…

石仏の世界観

稽古の合間に「家屋全壊」の稽古を見学。 面白い。 稽古風景も面白い。 客演ではあるが、 まだまだビギナーズの村岡芙実さん。 日頃からきめ細かい指導と厳しいダメ出しを受けている。 その彼女が稽古中、 石仏のように固まっていた。 「村岡さんは何を考え…

尊敬するのは

引き続き『虹のカマドウマ』の集中稽古。 安田一平氏が「ここで何かして下さい」と要求された。 さぁどうする?!一平ちゃん。(右端) 振られたのは下ネタだけに、難しいところ。 踏ん張りどころだ!一平ちゃん。 追い詰められて火事場の馬鹿ヂカラを発揮した…

しっかり稽古

先週の日記は日曜日の出来事で水曜日までもたせてしまった。 読者には、私が遊んでばかりいるように思われているかもしれないが、 公演に向かって、地道にお稽古しています。 今週末は「虹のカマドウマ」集中稽古。 どん亀も先輩も演出も交えての 貴重な時間…

不幸の申し子

「どん亀演劇祭V3」の衣装合わせ。 で、 呼ばれて飛び出たどん亀君!! 初演、客席で彼と対面した時は衝撃でした。 白いジャージがくっきり残像でした。 今日近くで見ると、膝小僧とか、おしりの骨のところとか、ずず黒いのね。 しみじみ哀愁が漂っておりま…

サルと比べても私達は間違っている

公演後、精華演劇祭のシンポジウムがあった。 今回の演劇祭のテーマは 「わたし達は圧倒的に間違っている」 シンポジウムのテーマは 「サルと比べても私達は間違っている」 黒田末寿さんという、霊長類の研究をされている方がゲストにいらしていた。 「霊長…