ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ゴドーを待ちたかった

背景がついた!

『ゴドーを待ちたかった』にご来場いただいたお客様への特典が完成しました! 舞台ではグリーンバックだった部分に、背景が合成された、映像バージョンです。 私もチラッと見たけれど、メタバース! ゴドーの世界がリアルに再現されています。 例えば、こん…

ゴドーを待ちながら

1969年にノーベル文学賞を受賞した、サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を改めて読了。 ==== 木が一本しかない舞台で、二人の浮浪者がゴドーを待ち続けている。だが二人はゴドーに会ったことはない。待ちながら、たわいもないゲームをしたり…

太陽礼拝

ユニット美人での準備体操は、太陽礼拝であった。 最初「太陽礼拝するよ~」って声をかけられた時 「ここでは太陽見えませんけど…屋上行きますか?」 と田川ちゃんが素面で答えた。 太陽はいらないらしい。 宗教でもない。 ヨガの一種なのだ。 木のポーズと…

生きている、いや、生きてる

今回の『ゴドーを待ちたかった』は、2020年3月に初演した舞台の再演である。 初演は新型コロナが流行しだして、イベントや上演に規制がかかる直前だった。 黒木陽子さんは、ハイテク(!)を使いこなせる人。 初演の時も、来場できないお客様のために、いち…

ネコ楽日

『ゴドーを待ちたかった』楽日でした。 連日、満席ソールドアウトのお客様に見守られて、幸せな日々でした。 「女性が演じるから」という理由で、『ゴドーを待ちながら』を上演できなかった怨念(⁈)を創作の原動力とした、未来の不条理劇。 今、『ゴドー』を…

アフターイベント

『ゴドーを待ちたかった』2日目。 初日を無事に迎えて、”魔の2ステージ”と言うジンクスもあることだし、 それぞれ台詞など慎重に返していたけれど、別のところにキた。 ちょっと面白かったけど、観劇の皆さまには、心配をおかけしたかもしれません。 舞台も…

小劇場味

『ゴドーを待ちたかった』初日でした。 先日の勉強会によると ベケットが書いた『ゴドーを待ちながら』は、一切の改変が許されないらしい。 note.com でも黒木陽子さんが書いた『ゴドーを待ちたかった』には、スキマがある。 そこへ、ここぞとばかりに田川徳…

本番前のCライン

朝から、楽屋で、コロナの抗原検査。 女性6人(役者・演出)で、線が出ただの、まだだの言い合っていると 20代女性のスタッフ、Iさんが 「なんか、集団で妊娠検査やってるみたいですね」 とひと言。 それに黒木さんが 「あー-」 と答えた。 そのトーンが「…

24歳の欲しいもの

『ゴドーを待ちたかった』制作の綾椿ちゃんが24歳のお誕生日だったらしい。 本人は黙っていて、その日、解散してから判明した。 福田恵ちゃんが「何かあげるね」とグループLINEに送ったので これは…、吾輩もプレゼントを差し上げねばなるまい。 24歳の欲しい…

芝居するSiri

『ゴドーを待ちたかった』稽古中、 田川徳子ちゃんの熱演に反応して、Apple Watchがしゃべりだした。 「スミマセン。何と言っているか、ワカリマセン」 時計が喋り出したのもショックだが こんなに大きい声で話しているのに、Siriに理解されないのもショック…

早く寝ろ!

ユニット美人『ゴドーを待ちたかった』本番まであと5日! 美人にとって、睡眠は重要。 紙本っちゃんのノートパソコンにはこんなステッカ―が貼られている。 稽古中も、休憩時間に昼寝推奨。 てなわけでお言葉に甘えて、ぐっと睡眠。 夢も見ていました。 撮ら…

太陽君ストラップ

本日は、朝10時から夜9時まで『ゴドーを待ちたかった』の稽古三昧。 行き道に、黄色い電線カバーでいっぱいの空をパシャリ。 なんかお祭りみたい。 ふと見ると、スマホのストラップにつけている太陽の塔が、いない。 どこかで外れちゃったかな… 悲しいお別れ…

栗より栗な、栗きんとん

『ゴドーを待ちたかった』の会場、KAIKAのある建物には、 劇団衛星の事務所が入っている。 階段で衛星の代表、蓮行さんにバッタリ。 「実家から『栗きんとん』を送ってきたので、よかったらどうぞ」 く、栗きんとん~っ⁈ その足で直、3階のAKIKANへ。 箱に並…

グリーンバック

『ゴドーを待ちたかった』の舞台は、一面グリーン。 背景はもちろん、柱や床、段差もすべて、グリーンのパンチが敷かれている。 なんだか、人工芝のゴルフ場みたい。 グリーンバックで撮影すると、後で別の映像と合成できるらしい。 『スターウォーズ』や『…

息詰まる受講

昼と夜、オンラインで講座を受講。 お昼は図書館関係の研修。 眼鏡をかけて、マスクを装着して、ヘッドフォンを当てると息苦しくなる。 首から上の穴が全部ふさがれている感覚。 目も鼻も口も耳も別の用途だけど、すべて封じられるのが我慢ならない。 だから…

リマインくん

ユニット美人の稽古場で、便利なラインアカウントを教えてもらった。 「リマインくん」 友達登録すると、ラインでお知らせしてくれる。 reminekun.com 「エミちゃんにメールを送る」 「8時」 と知らせておけば、朝8時に 『「エミちゃんにメールを送る」時間…

夕日の美人達

一日、『ゴドーを待ちたかった』の稽古。 シーンごと、まずは家族でコタツを囲むみたいに、リラックスして小さい声で読むところからスタート。 稽古場の換気を兼ねて、屋上へ。 夕日を浴びながら、なかなか劇的なシーンになった。 まだまだ中盤。 ここから山…

アンドロイド稽古

『ゴドーを待ちたかった』の稽古。 今日は福田恵ちゃんが、ZOOM参加。 「顔を見合わせてほしい」という演出の要望により、 代役の夏目れみ嬢が、スマホを首からぶら下げる形態になった。 動きは、れみちゃん。 顔は、身体の真ん中の恵ちゃん。 声は、演出席…

応相談

『テロ』公演終わりの田川徳子嬢が、『ゴドーを待ちたかった』の稽古に参加。 手話と発話のタイミングを合わせる難しさなど、裏話を教えてもらう。 そこから、ろう者の方々が観劇しやすい舞台とは、という話になった。 事前に脚本を読んでもらう、字幕をつけ…

アプローズ、アプローズ!

映画『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』を観に、大阪九条のシネ・ヌーヴォへ。 遠かった…。 初めて降り立った大阪メトロの九条駅。 シネ・ヌーヴォには、鋼のバラが咲いていました。 『アプローズ、アプローズ!』は、『ゴドーを待ちながら』を上…

『ゴドーを待ちながら』ではありません

来月に迫った『ゴドーを待ちたかった』の稽古場へ。 今日は、ゴドーを待つ2人の場面の稽古。 とは言え、フランスの戯曲『ゴドーを待ちながら』の上演許可は下りていない。 (理由:女性だから) 『ゴドーを待ちたかった』の内容は、『ゴドーを待ちながら』を…

11月に待ちたかった

次回出演のユニット美人『ゴドーを待ちたかった』稽古。 そう、2020年3月に上演した公演の再演です! ただし、キャスティングが一部変更されます。 前回”GU”役だった黒木陽子さんが演出に専念し、 次回は福田恵さん(劇団レトルト内閣)を大阪から迎えます。…

共演者たち

『ゴドーを待ちたかった』に出演していたユニット美人の黒木嬢、紙本嬢と田川嬢で会う。 日曜から6日しか経ってなのに、ずいぶん久しぶりの感じ。 田川嬢が「ひめさんのフォーク使ってもいいですか?」と聞くので 「コロナのご時世に、それは危険やで」と注…

美人たち

おかげさまで、ユニット美人『ゴドーを待ちたかった』の公演を閉幕しました。 この時期に劇場へ足を運んでいただいたお客様、 遠くから見守っていただいた皆様、ありがとうございました。 女性ばかりの創作現場は、なんだか居心地が良かったです。 作・演出…

ネコとして

初日、2ステージ終了。 不条理劇だから、客席の反応がとても心配だったけど、 ユニット美人のお客さまはカンが鋭く、 出演者として思いがけないところも拾ってくださる。 今回、『ゴドー~』のラッキー役はネコちゃんに変換されました。 綱をつけられている…

ウイルス譚

初日だけど、朝から2幕の手直し。 昨日のゲネリハの反省を踏まえ、アンドロイドにも感情を入れてみる。 エチュードのくだりをバサッとカットし、 エンタメの要素を膨らませる。 エンタメとくれば、田川ちゃん! 効果的な殺陣の振りをつけてくれました。 そし…

待ちたかった話

ユニット美人『ゴドーを待ちたかった』は、オリジナル作品。 最初、出演者として声をかけていただいた時は、”『ゴドーを待ちながら』を上演する”という話だったのだ。 けれど”女性がこの演目をするのは許さない”という作者の意図で上演許可が下りなかったそ…

KAIKAへの道 その②

『ゴドーを待ちたかった』が上演される会場への道順です。阪急烏丸駅からKAIKAへは①烏丸通を南へ→高辻通を西へ行く方法と、②四条通を西へ→新町通を南へ行く方法の大きく2通りあるけれど、次は②の名所。 四条通は皆さんご存知の繁華街。 西へ向かうと、左手に…

美里ッターとTボラナー

美術セットも組みあがり、場当たり兼稽古の日々。 4+1人の稽古は濃密で、適度な休憩は大事。 休憩中に、なぜだか渡辺美里ライブの話になり、 黒木嬢が 「西武球場で大雨で、この間奏のタイミングで遠雷が鳴るんです!」 ”雷にびっくりして、また歌を再開…

飼い犬のお散歩気分

『ゴドーを待ちたかった』で、私の首には紐がつながれている。 『ゴドーを待ちながら』に登場する、あの役だからである。 紐の先を持っているのは、田川嬢。 本日の稽古が終わっても、田川ちゃんは紐から手を離さず、後片付けを始めた。 自然と私は、田川ち…