『ゴドーを待ちたかった』楽日でした。
連日、満席ソールドアウトのお客様に見守られて、幸せな日々でした。
「女性が演じるから」という理由で、『ゴドーを待ちながら』を上演できなかった怨念(⁈)を創作の原動力とした、未来の不条理劇。
今、『ゴドー』を演るより、『ゴドー』っぽかったら、いいなぁ。
私は『ゴドー』ではラッキーの役、『待ちたかった』では綱をつけられた猫の設定でした。
犬は綱をつけて散歩させるけれど、猫に綱をつけて、どやねん?
昔、飼っていた猫は、外に出ると、排水溝の下に潜り込んだり塀の上を歩いたり、ロープをつけて散歩する状況には向きません。
そんなネコの気持ちで舞台に立つのは、かなり楽しうございました。
表情も気持ちも作らず、”ただそこに居る”、無の感覚。
人間たちが、勝手にかわいがってくれる状況も体感できました。
共演者の方々には反抗したり、爪を研いだり、牙をむいたりして失礼しました。
初演の反省を生かして、5分超の独り言も、ヴァチーッと4ステージ、なんとか納められました。
やりたい放題の舞台を支えてくれたスタッフの皆さん、誘ってくれたユニット美人のお2人、共演者のみんな、お客様にも大感謝です。