ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

Aちゃんの庭先回り(京都編)

A嬢と京都プチ観光。
長崎旅行以来の道中だ。

長崎では彼女とくんちを観た。
食いしん坊の彼女は色んなお店に顔を出す。
その様子を、くんちの山車が家々を回る「庭先回り」になぞらえて
「店先回り」と名付けたのだけれど
今回もそうだった。

お肉屋さんで立ち止まる。
「この肉はええ肉や。買ってええか?」と聞く。
「まだ旅の始めやし、生肉持って歩くわけにはいかんやろ」と注意する。

ケーキ屋さんに入っていく。
「この”ふなっしー”ケーキはおいくらですか?」と聞いている。
「4日前までに予約の必要があります」と言われて断念している。

お昼に入った中華料理屋で
「この餃子、おいしい。買っていいか?」と聞かれる。
「まだお昼やし、暑いし、餃子持って歩くわけにはいかんやろ」と答える。

夕方、彼女は躊躇なくさっと露店に入ったかと思うと
「ミートパイ。クリームチーズ入り。持ち帰りできますか?」とオーダーしていた。
私はそんなところにミートパイ屋があることも気づかなかった。
止める間もなく、買われてしまった。

帰り際、おなかの調子が悪い彼女とドラッグストアへ。
「10箱入りの方がお得や。買おうかな?」と言うのを
「2箱で治るやろ」と、止めてしまった。

自分と視点の違う友達と歩くと、こんなにも街が新鮮に映るのだなぁ。
面白かった。
けど、彼女のおなかが心配だ。