ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

季節のコース

蕎麦處 笹屋にて、宴。

オーダーは、「イカ」 「きのこ」 「桃」をお願いした。
もう、出てくる出てくる。
食前酒は桃のシャンパン、自家製イカの塩辛に始まり、三寸、きのこ包み揚げ、桃の生ハム巻き、、ふろふき大根、青物と桃のおひたし、天ぷら、お刺身、甘鯛の桃ジュレかけ、ステーキの松茸ソース、なめこの温かい蕎麦、イカ墨を練りこんだせいろ蕎麦、桃のシャーベット・・・もっとあったかもしれないけど、思い出せない。

グルメ会員、Aちゃんから「イカの天ぷらは絶対頼んでね」と言われ、
伝えておいた。
天ぷらのお皿に、海老、しし唐、ともう一つ、赤いつるんとした物があった。
(小イカの天ぷらかな?)と思ったら、みょうがだった。
(おっと、伝わってなかったかな?)
と思ったら、サキイカの天ぷらが山盛り揚がってきた。
ほほう、こう来たか・・・。

私は桃を、秋の果物と思っていたんだけど、すっかり季節外れだったのね。
お弟子さんが「手に入れるのに大将がどれだけ苦労しはったか・・・」とこぼしていた。
「え、そうだったの?」
でも私が「お願いします」と言ったとき、
大将はひと言もそんな事を言わなかったのだ。
黙って出してくれたのだ。
しかもこんなに工夫して。
そういうところが、プロである。
最後のシャーベットは、
凍らせた桃を薄切りにした、本当に私の求めていた味だった。

とってもごちそうさま!おいしかった!ありがとうございました!