先日、編集長さんと話していて
「これまで演じた中で、一番好きな役は何?」と聞かれた。
とっさに「伊丹の物語プロジェクト『さよなら家族』の房子かなぁ?」と答えた。
ふ~ちゃんは、ちょっと意地悪だけど、いざという時には助けに来る、主役の親友。
退場してから舞台袖で毎回泣いていた役だった。
編集長さんと別れて床に就いてから、これまで演じてきた役が浮かんできた。
スクエア『ワンサ』の堂岡福美さんも滅茶苦茶楽しかった。
ニットキャップシアター『愛のテール』のおかんも充実した。
マジックラジオ『そこから幽霊はやって来た』も心霊現象が起こるくらいの集中度だった。
劇団そとばこまちなら『平熱マン』の看護師さん、歩くだけでクスクスしてた。
下鴨車窓『建築家M』の村長の奥さんや
もちろん石原正一ショーの由紀さおりさんだって、
あれもこれも、これまで演じてきた色々な役を思い出すと、(好きな役やったなぁ)と、目がさえてしまった。
私にとって、演じるとは、ゾーンに入る感覚。
ものすごく集中して、なおかつ客席からの手応えが感じられると、良い舞台になる。
おまけに歌があると、最高。
そんな感覚をたくさん味わせていただいて、幸せな人生やなぁ。
でも、今夜は早く寝たいよう。