ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

サンキュー家族

「さよなら家族」の全ステージが幕を下ろしました。
ご来場いただいた皆様、遠くから気にしてくださった皆様、ありがとうございました。

「事実は小説より奇なり」と言うとおり、実際に生きた方々のお話は考えているよりドラマチックです。
「まさか生きてる間にこんな目に遭うとはなぁ・・・」とは、阪神大震災でのセリフ。

私が演じた房子は、お豆腐屋になったミチエさんとOL時代からの友人。
神戸在住のオシャレさん。
少々自分勝手でお節介なところがあるけれど、
退職してからも、みっチャンとはよいコンビ。
関西の女の友情がしっかり貫かれていました。
震災で救出されたみっちゃんが「ふーちゃん、ふーちゃんは?」と聞くシーンで、いつも泣いてしまいそうになりました。(自分が出演してたのに・・・)
私も今際の際には、気の置けない人と漫才でもしたいなぁ。

私が演劇をする理由に、”観る人に喜んでもらいたい”、というのがあるのですが
近所のお客さんが”自分の物語”として身を乗り出して観てもらえる、
とても良い作品に関われたなぁ、と幸せです。
歌も歌えたし。

関係者の皆さん、お世話になりました。
そしてありがとう、さよなら、ふーちゃん。