ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

「マジックラジオ10th」本番

『マジックラジオ』のお芝居「そこから幽霊はやってきた」本番。
世界の中心で、愛を叫びました。
幽霊のお雪さんの想いを遂げさせました。

後半はもう、お雪さんと私が一体になってしまって
心から台詞がこぼれました。
芝居中、吾郎ちゃんが「体に戻る」と決心したあたりで
客席上空でパンッと大きな音がしました。
本当に幽霊が来ていたのかもしれません。
でもご安心を。
桜吹雪の中、一緒に成仏しましたよ。

こんな憑依状態の私に、俊朗氏はよく付き合ってくれました。
どんな変化球でも受け止めて返してくれるので、信頼して演じられました。
桂正樹子氏の脚本が素晴らしいのはもちろん、
ギリギリまで演出家としてアドバイスをくれたのも助かりました。

楽器隊の皆さん、お芝居を盛り上げて、でも邪魔をしないよう、
細心の注意をはらって演奏してくださいました。

トークや歌やぬいぐるみダンスなど、メニューがいっぱいの「マジックラジオ」で
結局45分くらい、お芝居にいただいてしまいました。
1本の芝居としては短いけど、とても濃い時間が過ごせました。
スタッフの皆さん、お世話になりました。

何より、足を運んでくださったお客様、ありがとうございました。
写真も携帯電話もOKの客席で、色んな想定ができる中、
途中からグーッと集中力が高まってお芝居に魔法がかかるのを感じました。

写真は、愛を叫んだ天井に羽ばたいていた鳥たちです。