ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

なががたなほこ

イタリア料理店のカウンターでお料理を食べていたら
「マスター、あの『なががたな』って何?」と聞く人がいた。
(えらい早口言葉みたいやな。料理の名前かな?)
と思っていたら
マスターが「あれは『なぎなた』って読むんですよ」と答えた。
あぁ、店に飾っている『長刀鉾』の粽(ちまき)のことね。

お客「何のお守りなの?」
マスター「さぁ、商売繁盛とかですかねぇ」と言うので
我慢できなくなり、「厄除けですよ」と話に割り込んでしまった。
蘇民将来の神話などしてしまった。
お客さんとマスターは「へぇえ~面白いねぇ」と感心してくれた。

お客さんは横浜の人らしい。
「『けりあげ』を上がったところに・・・」と言い出した。
(えらい物騒な名前やなぁ)
と思ったら『蹴上』(けあげ)だった。

よその人と話すと、京都の別の側面が見えてくる。
「蹴上」も「西院」(さい)も元々は裏の意味があるのだ。

ワタシにとって、一番不気味なのは
比叡山」(ひえ~・ざん)なのだけどね。