夜中に観始めたDVDが止まらなくなってしまった。
松竹新喜劇の『おやじの女』
藤山寛美先生も面白いが、劇団員も素晴らしい。
おやじの愛人役を演じた酒井光子さん。
お酒を勧められて、最初は遠慮していたけど
次第に手酌で湯呑に注ぎだして
奥さんにクダを巻く。
そのおいしそうな飲みっぷりと言ったら!
いらん事を話しだす様子のおかしさと言ったら!
松竹新喜劇なので、終盤には涙も誘う。
あの図々しい様子の裏には、こんなドラマが隠されてたんやなぁ、
と、お客さん納得。
昭和53年の舞台なので、設定や台詞はえげつないもんがあるけど
芝居は全然古くない。
続けて『丁稚さのさ節』も観てしまった。
こっちは昭和58年の舞台。
若い劇団員がたくさん増えていたけど、寛美先生との差が感じられてしまった。
座長に対する突っ込みに、鮮やかさがない。
先輩後輩関係が透けてしまう。
ほんに舞台は生モノやなぁ。