ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

おじさんエンジェル

叔父が入院しているとの報せを聞いて、お見舞いに行く。

光善寺駅で降りて、駅員さんに病院バスの乗り場を聞く。

「この出口をまっすぐ行って、左に曲がった銀行の辺りに停まります」

私の後ろで男性の気配があった。

あの人も駅員さんに用事があるのかな?

 

出口を降りたところで、道がたくさんあって戸惑う。

「ここを真っ直ぐ渡って、あの道を左ですよ」

と、中年の男性が教えてくれた。

「あ、ありがとうございます」

 

暗い道を進んで左手に、JAバンクが出てきた。

これかな?銀行って…?

 

もっと先にも「銀行」の看板が見える。

そこへ行くと、さっきのおじさんがまた現れた。

「この辺りにバスが来ますよ」

「す、すいません」

 

銀行のATMの入口で待っていると「〇〇病院」と書かれたワゴン車が通りかかった。

 

あのおじさんは、天使だな。

お導きがなかったら、きっとたどりつけなかった。

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