ベビー・ピーの『ラプラタ川』を観に、岡崎別院へ。
闇の中、ポツンと灯りのついたテント小屋は、いかがわしいお祭の雰囲気。
涼風と虫の声、役者たちが走る砂利の足音に包まれて演じられたのは、壮大なドラマでした。
半分くらいはスペイン語。
鬼怒川や北海道、ブラジルやウルグアイやアルゼンチンへ心が飛びました。
時代も、民族も渡りました。
ガイドさんがお面だったり、山ぐるみが登場人物だったり、巨大なバッタに襲われたり、演じるのは人間だけじゃないけれど、それぞれが人格のある登場人物に見えたのも面白い。
異世界に連れて行ってくれる船みたいな、テントの灯り。
子供の頃に観たら、夢か幻みたいな記憶に残りそう。