ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

南米男、石山寺に行く

地下鉄三条京阪駅で、若者に話しかけられる。
「京都駅に行くには、どうしたらいいですか?」
→それなら、烏丸御池烏丸線に乗り換えたらいいですよ。

若者が、後ろにいた外国人3-4人に説明した。
その外国人の1人が、おずおず話しかけてきた。
「僕、ボリビアから来ました。
今日石山寺に行ってきました。
今から友達の家に行きます」
→そうですか。建築のお勉強ですか?

話しているうちに、腰に手が回ってきた。
→ちょっとちょっと、これは何ですか?
指をさして日本人の若者に尋ねると、
「僕はこの人達の知り合いではありません。道を聞かれただけです」
と言う。
そうこうするうち、ボリビア人は離れた。

電車に乗り込むと、今度は別の外国人が話しかけてきた。
「僕は日系2世のブラジル人です。
お父さんも日本人、お母さんも日本人。日本人大好きです」
その間も、先程のボリビア人はウィンクをしたり、投げキッスを送ってくる。

→ほら、烏丸御池ですよ。皆さん乗り換える駅ですよ。
ドアが開くと、ブラジル人とボリビア人は湿った目で見つめながら
名残惜しそうに降りていった。

私は南米人にモテる顔なのだろうか?
あのしけった目を見ると、
「コンドルが飛んで行く」の哀愁メロディーが聞こえてくる気がする。
さよならコンドル君たち。
日本で悪いこと、するんじゃないよ。