ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

桂文我 独演会

桂文我さんの独演会を聴きに、京都文化芸術センターへ。

番組は
桂鯛蔵「開口一番」
桂文我「冬の遊び」
講演 桂文我「落語の歴史」
桂米平「立体紙芝居」
桂文我「不動坊」

「冬の遊び」は太夫さんの仮装行列をきっかけに始まった真夏の我慢大会。
講演は、京都・大坂・江戸で起こった落語の始まりについて。
「立体紙芝居」は新作・一寸法師でした。
「不動坊」はお嫁さんをもらうと浮かれている利吉さんへのいたずら話。

話芸で楽しむお正月、めでたいな~♪
充実した3時間でした。

終演後、共に観ていたごまのはえ氏や出演者、お弟子さん達とご一緒させていただく。
「日詰さん、落語をされてるらしいですな」と、文我さんと奥様。
―な、なんでご存知なんですか??
「ええこっちゃ、ええこっちゃ」と首を縦に振る皆さん。
「何をやったんですか?」
―持ちネタは今のところ一つ、厩火事です。
「ほう。『厩火事』?!あんたらでけるか?」
皆さん首を振る。
「あれは東京が主やからな。上方ではざこばさんか」
―それでもなかなかうまくできなくて
「僕らかて毎回同じわけやない。文法で言うたらおかしなことも言うてる。でもちょっと自分のやり方を入れ込まな気ぃが入らへん」
など皮切りに、貴重な話をたくさん聴きました。

いやぁ噺家さんはさすがトークも奥が深い。
ほんでも京都で落語の始祖が出たというのは、信じがたいなぁ。
京都の人も元々はおしゃべりやったんかなぁ。