ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

頼りになるオノコ

母と、父の墓参り。
お供えにビールが置いてあった。

プルタブにメモ。
「おっちゃん、また来るからな~」
従兄弟と娘ちゃんだ。

ありがたいなぁ~。
私達より先にお参りに来てくれた。

野球男の父はずっと男の子が欲しかった。
息子とキャッチボールがしたかったようだ。
私も左利き用のグローブを買ってもらってやったことはあるけど
所詮、運動オンチな娘だった。

亡くなる間際、
「父さん、やっぱり娘でよかったやろ?」
と病床で聞いても
「いや、男の方がよかった」
とのたまわっていた。

そんな父は野球部に入った従兄弟の試合を応援に行ったりしていた。

「やっぱり男の方が頼りになるわ」
という声が聞こえてきそうだ。

父さん、気にかけてくれる甥っ子がいてくれて、よかったね。