ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

第37回蓮華寺落語会

京都、仁和寺の横にある蓮華寺へ。
今日は落語会。
前回行った時は、古い本堂でした。
そこが3年経ってピカピカのお堂になりました。

桂まん我 「あくび指南」
桂文我  「算段の平兵衛」
桂三象  「宿題」
桂文我  「手向け茶屋」

本堂の太い柱や梁に使われた、欅の香りがすがすがしい。
楽しい噺を聞きながら、とても贅沢な3時間半でした。

文我さんは、お寺にちなんだ噺、として
死にまつわるネタと
お墓にまつわるネタをお話しされたけれど
どちらも、なんだか笑える。
のほほんとした上方の人々の生活が生き生きと見えました。

三象さんは85歳に見える60歳。
「咳が止まらない。一席もしてないのに」
と、お茶を持参して見台に置いておられました。

眉間にしわがよると怖くなるから、眉毛を剃ってしまったそうだけど、やっぱり濃いお顔。

今日はバイト先の尼崎のスナックの話をしておられました。
色紙にサインを頼まれて、自ら買いに行き、
「人生に悔いなし」と書いてあげたのにお客さんが忘れて帰ったそうです。
「書いたことに後悔したわ」とおっしゃってました。

また、踊りが得意で、リクエストに応えてスナックでも披露されるとか。
ただ、場所が狭いので、入り口のドアを枠ぶちに、外で舞う。
2番になると「寒いから閉めろ」と閉められてしまうそうです。

最後の抽選会では、落語家の皆さんのサインが当たります。
「芸ひとすじ」と書いた三象さんのサインには、お客さんのリクエストで
文我さんとまん我さんのサインが足されました。
やっぱり気の毒な三象さん。
でも笑いの神さんが憑いてるなぁ。