ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

蓮華寺落語会

週末に出演する寄席のことを考えているうち
(なんか、落語やってないかな~)とネットで見つけた蓮華寺寄席へ。
ちょっと遅れて着いたら、もらった札は60番。満席でした。


番組は
桂二乗 「短命」
桂文我 「金の大黒」
(中入り)
桂三象 「あこがれのカントリーライフ」
桂文我 「らくだ」

蓮華寺落語会、なんと36回目らしい。
本堂が改修されるらしく、この回をもって一旦お開きになるんだって。
だから文我さんは、めでたい「金の大黒」とこれまで蓮華寺で上演した中から一本、「らくだ」を噺してくださった。
酔っぱらっていく紙クズ屋の見事な変身ぶり!
落語家さんの演技力に、改めて感服。

中入り後の桂三象さんが、また面白かった。
57歳なのに「お爺ちゃん」と言われるほど、フケておられる。
笑いは人を健康にさせると言うが、笑わせる方は生気が吸い取られるそうだ。

文我さんとの掛け合いでも、笑いっぱなし。
三象さんは前の晩から出番直前までネタを本域で稽古し、クタクタになるそうだ。
上手と下手を分度器で計るほど神経質に準備する。

文我さんが直前まで仮眠して「さて今日は何のネタをしようかな?」と余裕なのを見て
「プロとしてなってない」となじっていた。
だのに自分の出番、犬が表でワンワンと吠えたらポッカリネタを忘れてしまった。
「稽古中は犬が鳴かんかったから」だって。

気持ちはよく分かるけど、あかんなぁ。
あまりのあかんさに、元気が出る。
あぁ面白かった。
よしよし、がんばろう!