ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

京の大仏っつあん

京仏壇・仏具展を観に、京都市勧業館みやこめっせへ。
木地、屋根、木彫刻、漆塗、蝋色、純金箔押、錺金具、蒔絵、彩色、総合組立etc
仏壇は色んな職人さんの手を経ているのね。

それぞれのブースで作業を見せてもらった。
さっと出来上がるけど、手際と集中力がいるんやろな。
前の人の仕事があかんと、次の人、次の人と重なって
最終的にどんならん事がある。
など教えてもらった。

写真は、仏像彫刻の方。
「一番難しいのは、重心の場所の見極めでんな」
とおっしゃった。
足の位置と開き具合が決まるそうだ。
「木を見ると仏さんの姿が浮かび上がるんですか?」と聞くと
「いや。大概、色ですな。
淡い色は観音さん
濃い色は阿修羅などにします。」
とおっしゃる。

塗師
「難しいのはどれですか?」と聞くと
「どれも一緒や。仕事やもん」と言われた。

芸術家と違って、職人さんは案外淡々としている。
いい技は、安定した精神から、でっしゃろか。