京仏具展にて、表装をした。
単純に言えば、裂地に和紙を当てる作業だ。
糊と刷毛を使う。
左利きなので、糊を左に置いて和紙に塗る。
ボコボコした糊を助手の方がきれいに均してくれた。
竹の30センチ定規で、引っ張って乗せる。
布地がパリッと鮮やかに仕上がって気持ちがよい。
助手の方(女性)に「この修業をなさってるんですか?」と聞くと
「そうです。私はまだまだですが師匠は修復もしています」とおっしゃった。
表装とは、書や日本画の引き立て役みたいな仕事だ。
出すぎず、地味になりすぎず
ここにも、奥深い美学があるんやろなぁ。
それにしても私、ここに飾る主役を探さなくては!