ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

日曜日よりの使者

中崎町ミュージアムスクエア第5弾
日曜日よりの使者』を観に、コモンカフェへ。

このシリーズは、「題名に曲のタイトルをつける」というテーマがあるらしい。
日曜日よりの使者』は、もちろんハイロウズの名曲。
中身の選曲もハイロウズづくしだった。

『青春』の曲で暗転し、
平林氏が淹れたコーヒーの香りが立ちこめたオープニングで、
もうグッときた。
ハイロウズは、その曲だけで強烈なポエムだ。

それでも竜崎だいち嬢の脚本は、
そんなハイロウズのダイナミックなドラマにさらわれることなく、
石原正一氏と平林之英氏に老人の渋みと
少年時代の酸っぱさや苦さを味わせてくれた。
最後はホロリと、いい塩梅の55分。

アフタートークで、平林氏の所属する世界一団に石原氏が客演した芝居を
竜崎嬢と片岡百萬両氏が観て、劇団を立ち上げた
という話が出ていた。

いい仕事をすれば、優しい使者が次のステップへ連れてってくれる。
そんな気分で幸せになれたお芝居でした。