ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

21歳だった

実家に帰って、昔の映像資料などを探す。
来月、自分の過去をまとめる必要があるので
薄眼で観ることにしたのだ。

立川談春さんが「自分の映像を観るなんざ、排泄物を見せられるみたいなもんでね・・・」
などとおっしゃっていたけれど
自分が演技をしているところを目の当たりにするのは、非常にツラい所業である。

昔々に出演した、朝の連続ドラマのビデオを引っ張り出した。
21歳の私が、ヒロインをいじめる傲慢な役をやっていた。
当時から自分の演技を観るのは嫌だったなぁ。
まず、自分の顔の造作からして気に入らない。

あれからずいぶん経ちました。
すっかりストーリーや出番の記憶も抜け落ちた状態で
改めて観ると、我ながらなかなか役目を果たしているように見える。
遠くで聞くと若い頃の中村玉緒さんの雰囲気もある。
若さによる世間知らずな感じも、この年頃だからこそ表現できたかもしれへん。
(写真、左が私です)

排泄物も化石になると触れる、みたいな感覚でしょうか。
お食事中の方には失礼いたしました。