ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

無形文化遺産の心配

祇園祭ユネスコ無形文化遺産登録を目指した記念事業
という催しが、京都市文化財保護課主催で行われる。

祇園祭ユネスコ遺産に登録されたら、どうなるの?
もしかして規制でガッチガチになっちゃって、
平成女鉾が巡行参加するという夢に、壁ができてしまうんじゃないかしら?

というのが目下の私の心配なところ。
2日間、行ってきました。

1日目は国際交流会館にて、
財団法人ユネスコアジア文化センター(ACCU)と共同主催
無形文化遺産フォーラムーアジア諸国の現状報告ーへの参加でした。

インド、ウズベキスタン、京都、カンボジアの文化担当官がそれぞれの国の現状を報告します。
同時通訳のイヤホンをつけていると、政府高官になったような気分。
カンボジアの古典舞踏についての話は面白かったなぁ。

ともあれ、講演によると、無形文化遺産はその価値を認め
1.記録し、
2.保存継承する環境を育て
3.一般へも文化遺産の意識向上に努める
という取り組みらしい。
無形文化財の後継者は、(共同体構成員などの)人を選ばない。その道を志し習得に励む人ならば誰でも良いのであり、そこに代替的継承への道が開ける~
という趣旨でした。

ぬぬぬ!
これは、平成女鉾清音会に「頼むぞ」と言われているようなものではないか。
私達、「祇園祭の伝統文化を継承していき、誰もが関わることのできる鉾として京都の活性化に寄与する」と理念を謳っているんだもの。
世界的な視野で見ても、私達の活動はとっても意味があるのでないかい?!

文化遺産に認定されると、何か制約はできるのですか?」と質問したら
「新たな規制をすることはない」とのこと。

案ずるより産むが安し。
心配ばかりしないで、飛び込んでみてよかった。
これで今日からも、夢を持って生きていけるわ!

写真は、舞台で実演してくれた、カンボジアの文化担当官(兼ダンサー)です。