ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

京都の剣鉾差し

「京都の剣鉾差し」の講演と実演を観に、二条城へ。

山路興造氏の講演「京都の鉾まつりー剣鉾そして祇園祭の山鉾」によると、
初期の祇園御霊会巡行は、剣鉾のような形だったらしい。
揺れる鉾先とチリンチリンとなる鈴の音が、疫神を集める。
1520年頃に、足利氏が下京の市民に曲舞車を奉納し
剣鉾に車がついて、今の祇園祭 山鉾の形につながったとのこと。

剣鉾を出すのは神社ではなく、「鉾組」という市民であり
剣鉾を差す人々は、別の土地からやって来る、という話も興味深い。

京都市文化財保護課さんのお話しによると
京都には52の祭があって、そのうち剣鉾差しがあるのは18のお祭り。
今日は15の祭から剣鉾が大集合!



巨大な7メートルの棒を一人で掲げてバランス取りながら歩くんだから、シンプルだけど大迫力!
チリンチリンの鈴の音で、上手か下手か、すぐに分かる。
音色が少し寂しげなのも、趣き深い。

剣鉾差しによって、リズムや持ち方、歩き方が違う。
技や力をこらして、本気で取り組む人々の姿は、美しい。


こちらは鞍馬の火祭りだから、本来山の中で、夜しか見れないけれど
今日はこんなにふんどし3本の剣鉾差しが間近に!