ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

香を聞く

母の日のプレゼントに、
茶香炉で焚くお香をプレゼントしようと、
山田松香木店へ。

お店でじっくり見ていると、
お香をどんどん焚いてくれる。
次から次へと火をつけて、「どうぞお聞き下さい」と声をかけてくれる。

「練香を探してるんですけど」と言うと
「練香は冬用です。夏は、香木ですね」と教えてくれた。
それでも「家で焚くので、形式は気にしない。練香がほしい」と言うと
ではあちらで聞いてみられますか?
と、机に案内してくれた。

練り香も、香木も、色々試してくれた。
使い方も同じだし、すっきり素朴な白檀の香木に決めた。

父にも線香を買った。
葬儀屋さんでもらった線香は頭が痛くなると母が言っていたからだ。
沈香や白檀など、色々聞かせてもらった。
「値段じゃないです。お好みですから」と言ってくれる。

だが一挙に聞きすぎて、鼻がよく分からなくなってきた。

あ、お分かりだと思うけど、ここでの「聞く」は「嗅ぐ」という意味ですよ。
耳は使ってないので、平気でしたよ。