ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

青蓮院門跡の光

東山、粟田口にある青蓮院門跡へ。
門の跡地かと思っていたが、立派なお寺だった。
門主(住職)が皇室或いは摂関家によって受け継がれてきたお寺は、門跡寺院と言うらしい。
知らなかった。
用事がなければ、ずっと誤解したままだった。

今回行ったのは、
京都伝統産業青年会展を行っているからだ。
友人O嬢が出展しているらしい。
O嬢は西陣織の紋意匠士なのだ。
お堂には、着物や人形や扇子、椅子など
豪華絢爛な工芸品が並んでいた。
糸枠の行灯もチロチロ燃えて、陰影を作る。

青蓮院は今、ライトアップもしていて、苔庭に一面の青い光。
まるで蛍の墓みたい。
(映画は見たことないけど)
かと思えば暗くなり、ご本尊の種字(ボロン)が照らし出される。
まるでキャシャーンのお母さんみたい。
(分からない人はいいです)
天に向かって、強い光の柱も建っていた。
光に雨が映し出されて、幻想的だった。

すごいものを見たけど、秋雨は辛かった。
お堂の床も冷たかった。
河原町駅まで歩けたのは、ひとえに夜ご飯に飲んだ紹興酒のおかげだ。
1本飲むと、さすがにグラングランになったけどね。