ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

くじ改め

祇園祭宵宵宵山
芦刈山で、正史役の子供が”くじ改め”の練習をしていた。
山鉾巡行では、
かつて先陣争いが絶えなかったことから
ちゃんとクジの順番に巡行しているか、
奉行(市長)が確かめる関所があるのだ。

正史は浦島太郎の玉手箱のような箱にかかったひもの結び目を、
手を触れずに扇子だけでほどき、箱をかざすように差し出す。
市長役の大人が「芦刈山、山12番。確かに確認した」
などと大声で読み上げると、
再び手を触れずに扇子でひもを箱にクルクルと巻きつける。

うまくいき、回りで観ていた人から拍手が起こった。
お町内の人が「桝本市長の口ぶりを意識したな」とひやかしていた。

伯牙山でも”くじ改め”の練習をしていた。
ここは大人同士だったけど、指導する人が近くにいすぎて、
最後のクルクルが指導係りに当たってしまう。
市長役に「もうちょっと離れてくれ」と言われても、
気になるのかすぐに近くに寄っていた。

指導係さんの気持ちは分かるけど、
最後のクルクルがなによりの見せ場とちゃうか。