藤田嗣治展を観に、京都国立近代美術館へ。
前髪をぴっちり揃え、丸眼鏡の自画像で有名な人だ。
当たり前だけど、絵が上手い。
女性の唇が薄く、肌がきれい。
芸術作品というより、アニメっぽいと思った。
この人、大正時代にパリへ渡ったそうだ。
その後日本に帰ってきて描いた絵がとてもいい。
力強くてエキゾチック。
異国人の目で見た日本人がそこにいる。
国際映画協会の依頼で、日本文化の紹介をするために作った映画も
美術館で放映されていた。
子供が田舎でのびのび遊んでいる。
チャンバラごっこをやったりハラキリしたり。
表情が素朴で生き生きしている。
でもフランス帰りの画家が日本の泥臭い部分ばかりを選ぶので、
世間からは「国辱的」と言われ結局公開されなかったらしい。
今観ると、当時の日本の空気が映しこまれてとてもいいのに。
何がいい所でどこが欠点なのか、
自分より外の人がよっぽど分かってる事もあるのにね。