ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

吉符入り

祇園祭、吉符入り。
蒸し蒸しする朝、鉾宿に正装姿の関係者が続々集まる。
「おめでとうございます」と、
お正月のような粛々とした雰囲気。
八坂神社の神官が来られ、祝詞を上げられる。

儀式が終わると、神前に供えていたお下がりを頂く。
お神酒、するめ、昆布。
錫の徳利に入れられたお神酒は独特の風味がする。
錫は、亜ヒ酸、青酸など毒に反応して変色するそうで、
昔から高貴な人の酒器に使われたそうだ。
「これじゃ足りひんぞう」という、車方さんのひと言で笑いが起こる。

その後、仏教大学四条センターにて山路興造氏の「祇園祭とお稚児さん」という講演を聴き、
京都文化博物館祇園祭懸装品展を見に行く。
2006年の祇園祭も、いよいよスタートである。