友人の狂言を観に、京都観世会館へ。
『重喜』という番組が面白かった。
小坊主が和尚に頼まれて頭を剃るのだが、和尚の「師の影を踏むな」という言いつけを守って、棒の先に剃刀をつけて遠い所から剃る。ついに、鼻先を落としてしまうという話だ。後ろに並んだ茂山一門の4人が、いい声で謡をつける。間抜けな事を大真面目でやっている様子がドリフであった。
友人の『那須ノ語』も良かった。
屋島の合戦で、波間に揺れる扇を討つ、那須与一の物語。源平時代の美学に酔った。
笑いあり、踊りあり、ドラマあり。
狂言て、昔のコント集みたいなものね。