ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

屏風に上手に

祇園祭後祭の宵山京都市景観重要建築物である小島様の京町家に連れていただきました。

簾戸や御簾で風が通り、網代が足元にひんやり涼しくて、クーラーなしでも涼やかです。
さえぎるものがないので、お庭までスーッと見渡せます。
新町通りで奏でる祇園囃子がちょうどいい音量で届きます。
素晴らしく素敵な京町家です。

お宅に飾ってある源平合戦や史話二十四孝の屏風を拝見しました。
屋島の合戦那須与一が扇を射落としている場面
一の谷の合戦で、ひよどり越えの坂落しをしている場面
孟宗や郭巨の話・・・
拝見するにも教養が問われます。

躍動する一人一人や群集の迫力に感動もひとしおですが、
お宝すぎて、何かの拍子に自分がよろめいたらどうしよう
倒れるなら、屏風のない側にしないと
と、ヒヤヒヤしました。

小島さま、冷たいお茶とお干菓子、ご馳走様でございました。