ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2023M-1所感

お芝居を見て、そのままスマホを見ないように帰宅。

今日はM-1の決勝戦

テレビで録画しながら追っかけ再生。

今年は直前に、審査員ナイツの塙さんが炎上してしまい、恐縮気味でちょっと物足りない。

彼はいつもギリギリの線でおちょくっているのが面白いけれど、M-1審査員や漫才協会の会長という権力を持ってしまったので、いたずらのつもりが、冗談にならない重さを持ってしまったのねぇ。

 

今年はM-1のテーマが「爆発が爆笑を呼ぶ」みたいな文言で、ボケを畳みかけたり大きな声を出したりするのがドッカンとウケるという様式が重視されていた。

審査でも「もっと爆発してほしい」とか「客席の爆笑が思ったより少ない」と評価されるのが少々残念。

ジワジワくる笑いや、ニヤニヤ笑い、ちょっと怖い笑い、ビックリ笑いと、色々あって良いと思うんやけど、4分間では難しいのかなぁ。

とは言え、カベポスターの学校怪奇ネタ、マユリカの冷めた夫婦ネタ、ヤーレンズのゲイっぽい大家さんネタはがんばりすぎなくて、その上小ネタが鯛焼きのしっぽの先まで詰まっていてとても面白かった。

爆発力という意味では本命のさや香が、最終決戦で全く毛色の違う漫才をぶち込んできたのは、ある種カッコよかった。

それも新しい数学のネタで、一人で進めるという、独特なしゃべくり芸。

やった後、堂々としていたのも良かった。

自分が面白いと思うモノを、一番の勝負ドコロで出してくるさや香は、記録には残らなくても記憶には残る。

よくやりました。