ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

学制演劇よ、永遠に

第1回TOWA学生演劇アワードの審査と授与式。

6人の審査員の、合議制による審査。

話してみると、審査員それぞれ色んな視点や理論、倫理観、好みがあり、白熱。

議長によると、熱い思い入れを持った人が他の審査員を説得するのがアワード決定の定石だそうな。

ギリギリまで協議して、結果は以下のとおり。

 

<最優秀作品賞> 演劇集団Q『疫病流行記』

<優秀作品賞> 劇団ケッペキ『サカシマ』

<俳優賞> 苅田花鈴(劇団ケッペキ)
      とりあえずナマ(演劇集団Q)

<演出賞> 同志社小劇場『レモンキャンディ』

<宣伝美術デザイン賞> 劇団立命芸術劇場『深く眠ろう、死の手前ぐらいまで』

<制作賞> 第三劇場『CHICAGO』

<審査員賞> 劇団愉快犯『脚本があると思うな!』

       劇団蒲団座『うちに来るって本気ですか?~改訂版~』

       トラック(劇団紫/俳優)

<衣装デザイン賞> 同志社小劇場

<奨励賞> 朱里(劇団かるがも/俳優)
      劇団洗濯氣『部長のいい話』『片恋』

 

既成の戯曲が多く、オリジナル上演と比べたり、審査員自身が演出した際の公演と比較した。それで見えた衣装の工夫や、改訂したキャスティングがうまくいったという評価もあった。

また1~2回生は、これからも目指してほしいということで、卒業公演に譲った部分もあった。

ポイントの一つに「チームの仲が良さそう」という意見もあった。

審査員賞のトラック君に関しては、喫茶店マスターというチョイ役だけれど、演技の中に喫茶店に対する愛が見えたので個人的に推させていただいた。

授賞式で皆さんの顔を改めて拝見し、この賞を自分達の自信として、モチベーションとして、これからも歩んでいただきたいな、と思った。