TOWA学生演劇アワードの審査員として、3本の公演を観劇。
13:00、同志社大学新町別館小ホールにて、演劇集団Q しなばもろとも卒業公演『疫病流行記』を拝見。
「あたしは、あなたの病気です」と少女が言い放つ、寺山修司の世界でした。
黒のスリップ姿のキャバレー嬢の中に、肌色の長袖Tシャツを着ている女優さんがいて(令和やなぁ)と感じました。
最後のセリフは、4年間のほとんどをコロナに支配された不安な学生生活を吐露する内容で、ドキリとしました。
寺山台本に「以下は、その日、その日の米男を演じる俳優自身の言葉となってゆく」と書いてあったのですね。
16:00 京都橘大学 劇団洗濯氣の『部長のいい話』『片恋』を観劇。
前半は東京03のコントの演劇化。後半は少女漫画のような、ラブリーな世界。
”満席”とあったけれど、客席は9席でした。
”ふーふー”と熱いコーヒーを冷ましたり、声優的な発声は、これくらいのお客さんの方が伝わりますね。
18:00 劇団ケッペキ 石の上にも30期新人公演『サカシマ』を観に、東山青少年活動センター創造活動室へ。
落下する5秒間に、その女性がどうして自殺するのかを表現するお芝居。
テンポよく、アンサンブルも作りこまれて、ぐいぐい惹きこまれました。
京都大学公認の演劇サークルだけど、「社会人も含め、京都の学生を中心に約100人が在籍しており…」とあり、切磋琢磨された巧さを感じました。
3本共、予約しているお客さんが遅れて開演が5分遅れました。
ハシゴが間に合わないんじゃないかと、ヒヤヒヤしました。
客として、気をつけないとね。