ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

姿異なりと雖も偲ぶるもの

TOWA学生演劇アワードの審査員のお仕事、第2弾。

今日は、佛教大学の劇団紫2022年度卒業公演

『姿異なりと雖も偲ぶるもの』(すがたことなりといえどもしのぶるもの)を観に、

佛教大学紫野キャンパス鹿渓館地下2階第3多目的ルームへ。

タイトルは難しいし、佛大だし、先日のニットキャップシアターみたいな、お坊さんの苦悩などが語られるのかな?と、期待。

ざっくり言うと、源義経(=九郎)、弁慶、静御前、郷御前が令和に転生して、グループデートするお話でした。

静ちゃんのパンケーキを九郎にあ~んして「間接キッスだね」と言われたり

お会計を郷御前が払うという、バブル世代には考えられないシーンがあったり

コロナ禍の大学生には、グループデートもなかなかできない状況なんやろなぁ。

 

九郎が「ニート」なのを隠すために「ブラック企業で働いて疲れたので、療養中」と説明するのも、友人達が「そうなんだ~」とすんなり納得している様子にも、令和を感じました。

部屋の中のシーンで靴を履いているのは、前回、立芸で白衣のまま布団で寝ていたシーンに通じる「ちょいちょい」と注意したくなるポイント。

「ちょいちょい」ポイントは学生演劇ならでは。却って面白くなってきました。