数十年来の付き合いの友人。
20代の頃はあまり仲が良くなかったけれど、30代頃からツーカーの友達になった。
性格も考え方も体型も違うけど、でこぼこコンビがうまくハマった。
ちょっとボケたらすぐに突っ込む。
動きの息もピッタリ。
毎日のように、2人で涙が出るほど大笑いした。
でもその友人と、最近ツーカーではなくなってきた。
耳が遠くなったのに加えて、マスクで口元が見えないので、なかなか伝わらない。
残念で寂しい。
私「今日、お米、3合持ってきたから、帰る前に声かけて」
A「え?3時前に何て?」
私「ううん、3時はもう過ぎてるやん。5時過ぎに声かけて」
A「あれ?3時って言わへんかった?」
私「言うてへん」
話が通じない。
私「最近、A嬢とツーカーで話ができひんから、寂しいわ」と大きい声で話すと
A「ホンマやな。『お風呂沸いたよ』って言うたら『ご飯は食べてない』って返すおばあちゃんみたいや」
と言う。
「そうそう」と、大笑いした。
笑い過ぎて涙を流した。
分かり合えないことを、分かり合えて、久しぶりに笑えて、嬉しかった。