ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ツーカーヅーガー

数十年来の付き合いの友人。

20代の頃はあまり仲が良くなかったけれど、30代頃からツーカーの友達になった。

性格も考え方も体型も違うけど、でこぼこコンビがうまくハマった。

ちょっとボケたらすぐに突っ込む。

動きの息もピッタリ。

毎日のように、2人で涙が出るほど大笑いした。

 

でもその友人と、最近ツーカーではなくなってきた。

耳が遠くなったのに加えて、マスクで口元が見えないので、なかなか伝わらない。

残念で寂しい。

 

私「今日、お米、3合持ってきたから、帰る前に声かけて」

A「え?3時前に何て?」

私「ううん、3時はもう過ぎてるやん。5時過ぎに声かけて」

A「あれ?3時って言わへんかった?」

私「言うてへん」

話が通じない。

私「最近、A嬢とツーカーで話ができひんから、寂しいわ」と大きい声で話すと

A「ホンマやな。『お風呂沸いたよ』って言うたら『ご飯は食べてない』って返すおばあちゃんみたいや」

と言う。

「そうそう」と、大笑いした。

笑い過ぎて涙を流した。

分かり合えないことを、分かり合えて、久しぶりに笑えて、嬉しかった。

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