ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

チェーホフも鳥の名前

ニットキャップシアターの「チェーホフも鳥の名前」を観に、伊丹アイホールへ。

サハリン(樺太)を舞台に、そこに住んでいた人々や訪問した人(チェーホフ宮沢賢治)を描いた作品。

ロシア人、日本人、ギリアーク人、韓国人など、色んなところから移住した人々が暮らしている1800年代から約100年間の話。

 

2010年に「チェーホフの御座舞」として、上演した作品のリメイクになるのね~。

当時のひめ日記(チェーホフの御座舞)を読み返してみた。

落語家の桂文我さんやダンスの坂本公成さんともコラボして、人形や和楽器、映像を使いながらサハリンを描いたのでした。

 

今回は、手法を演劇に統一し、何世代にもわたる一族、親戚を同じ役者が演じていて、より理解しやすくなっていた。

4幕+幕間には、大体赤ん坊がいて、次の話では大人になっている。

 

100年のスパンで見れば、自分がどこの国の人かなんて、曖昧なこと。

誰と戦争するかも、状況次第。

 

カッパのまぁしゃんみたいに、日本人になったり、ギリヤーク人になったり、精霊の声を聞きながら、しなやかに生きていくのが憧れるなぁ。

 

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