ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

巡行順はくじで

祇園祭山鉾の巡行順を巡っては
その昔、出発地点で争いがあったと聞きました。

少し前までは道が狭いので辻回しに時間がかかったり、
途中で食事休憩を取ったり
一日がかりで巡行をしたそうです。
(今は午前中で32基が帰ってくるけどね)

一番と最後では、鉾宿に帰ってくる時間が大幅に変わってしまう。
縁起的な意味もあったのだろうけど
少しでも早く巡行しようと
曳き方にはドスを携帯している人もいたらしい。
命がけの先陣争い。

今は毎年7/2に「くじ取り式」が行われ
巡行途中に「くじ改め」があるので、平和に行われています。

写真は、「くじ改め」のお稽古の様子。

山一番を引いた山は、その年「縁起がいい」と言われ
ちまきやお守りを求める人が増えるとか。
今年は郭巨(かっきょ)山さんですね。

最近では、逆に遅い方がいいと考える山鉾もあるみたい。
テレビ中継のタイミングとか、
朝集合の時間がちょっとでも遅くなるとか
現代的な理由があるのです。

右の写真は霰天神山。
お町内の各家に、「山第貮版」の貼紙がありました。
誇らしげな様子が伝わってきて、微笑ましいです。