祇園祭山鉾の巡行順を巡っては
その昔、出発地点で争いがあったと聞きました。
少し前までは道が狭いので辻回しに時間がかかったり、
途中で食事休憩を取ったり
一日がかりで巡行をしたそうです。
(今は午前中で32基が帰ってくるけどね)
一番と最後では、鉾宿に帰ってくる時間が大幅に変わってしまう。
縁起的な意味もあったのだろうけど
少しでも早く巡行しようと
曳き方にはドスを携帯している人もいたらしい。
命がけの先陣争い。
今は毎年7/2に「くじ取り式」が行われ
巡行途中に「くじ改め」があるので、平和に行われています。
写真は、「くじ改め」のお稽古の様子。
山一番を引いた山は、その年「縁起がいい」と言われ
ちまきやお守りを求める人が増えるとか。
今年は郭巨(かっきょ)山さんですね。
最近では、逆に遅い方がいいと考える山鉾もあるみたい。
テレビ中継のタイミングとか、
朝集合の時間がちょっとでも遅くなるとか
現代的な理由があるのです。
右の写真は霰天神山。
お町内の各家に、「山第貮版」の貼紙がありました。
誇らしげな様子が伝わってきて、微笑ましいです。