ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

割り切れない祇園囃子

祇園祭、二階囃子が佳境。
山鉾によっては、1年のうちこの期間だけがお囃子の稽古というところもある。

さぞかしピリピリしてはるんやろなぁ、と思っていたら
ワイワイ賑やかだったり
ビールを飲みながらお稽古されているところも。

もちろんビシーッとされているところもあります。

囃子の個性もそれぞれ。
鉦の音、太鼓の締め具合、メロディのうねり方。
みんな違って、みんないい。

祇園囃子だってそれぞれ工夫や新しい挑戦に取り組んでおられる。
それで解明されたのが、「割り切れない譜面」ってことらしい。

鉦と太鼓、笛の一曲の長さが違うものがある。
繰り返してつじつまを合わせたり、
太鼓方が判断して途中で上げたり。

普通に聴いていると単純な音楽に聴こえるかもしれませんが
中身は相当に複雑な構成になっているのですよ。
奏でる側も油断すると他の楽器につられてしまう危険があります。

祇園囃子を聴きながら、ニヤニヤしている女がいたら私かも。
マニアックな醍醐味にあふれてまっさかいなぁ。