ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2階囃子そぞろ歩き

7月に入り、京都の中京・下京の夕方は
コンチキチンが鳴り響く。

山鉾が建つまで、囃子方は鉾宿の2階で稽古を積むのだ。
持っている曲は、各山鉾によって違う。
鉦の音、
太鼓の締め具合など
毎日聴いていると、違いが聴き分けられるようになってくる。

(涼やかな鉦の音やなぁ~)と思ったら、長刀鉾だった。
去年、鉦を新調したらしい。
四条通りをコロコロと転がる鈴のような響き。

鉦の音が低いのは、月鉾だろうか。
足元をスーッと伸びて行く感じ。

函谷鉾の太鼓は張り詰めている。
少しバチを落としただけでも、パーンと跳ね返る音。
シャープで高い。

反対に、別の山では
ボンボンと余韻を残す締め方をしているところもある。
太鼓の音はこっちの方が大きく聞こえる。

笛については、また後日。

囃子方にとっては、山鉾が建つ前の期間が
一番集中して稽古できるとか。
祇園囃子を集中して堪能するなら、今の時期がお薦めですよ。