ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

パパラッチ

Aちゃんが猫なで声で「ちえちゃ~ん」と呼んだ。
そんな時は要注意。
警戒していると、デジタルカメラを渡されて
「これで私を撮って」
と言われた。

「お安いご用」と
Aちゃんの仕事姿の撮影を引き受けた。
Aちゃんウォッチングにかけて、私ほど長けているものはいない。
日頃から京都の”ファーブル先生”と呼ばれるくらい
あらゆる角度において、ふんころがしAちゃんの生態を観察している。

午前11時 グリーンティーを冷凍庫に入れる。
翌日15時 グリーンティーの膨張により、お気に入りのマグカップが割れてショックを受ける

など、頭の昆虫記Aちゃん記には色んなAちゃんが記されている。
これを機に、Aちゃんも自分の様子を客観的に見るがよい。

だが、カメラを構えると、Aちゃんも構える。
シャッターを切る瞬間に、顔を背ける。
その上本日の私服、超刺激的なカットソーに仕事着を重ねたりする。
それじゃいつものAちゃんじゃないや~ん。

結局、後ろ姿のショットばかりになった。
1時間置きに「どんなん撮れたん?」とデジカメの中身もチェックされて、
気に入らないショットは削除された。

私の観察眼が生かされなくて残念。
でもパパラッチがいると、Aちゃんもシャキッとするので
なかなか効果的ではあるわね。