ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

『クレームにスマイル』立誠小学校編

ニットキャップシアターの『クレームにスマイル』を観に、元・立誠小学校へ。
木屋町という、飲み屋街の真ん中にある小学校。
校舎は歴史を感じさせる佇まい。
廊下には、明治時代から廃校までの卒業生の写真がずらりと並んでいる。

『クレームにスマイル』のお話は、
鉄道事故で遅れた電車を待つホームの人々のお話。
事故に遭ったのは踏切で立ち往生した女子高生か、
電車が突っ込んだホームにいた乗客達か。

コメディもこめながら、人が死ぬことについても考えさせられる。
若い命が失われる時、走馬灯のように駆け巡るのは、
これまでの過去か、生きるはずの未来か。

終演後、劇団員と飲み。
「廊下にあった写真の子供の中には、戦争で死んだ生徒もいたんだろうなぁ」
という大木氏のつぶやきもあいまって、
なんだか、講堂でのお芝居には
子供たちの想いも重なっていたように見えた。