ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

拝啓 ゆでたまご先生

「今、京都なんです」と突然連絡があり、
石原正一氏、福山しゅんろう氏と沖縄料理を食べに行く。

この3人で顔を合わせるのは久しぶり。
色んな話が尽きない。
今日はゆでたまご先生の話に大笑いした。

石原氏が初演の『キン肉ひろみ』を書き上げた時、
キン肉マン』の作者、ゆでたまご先生に原作の許可をもらおうと思ったそうだ。
編集者に「連絡先を教えてください」と電話したら
集英社に手紙をもらったらお渡します」と言われたとか。
お便りを出したけど、返事がなかったとか。
今なら個人情報に関してもっと厳しいが、当時でも不審なファンだったと思う。

また、当時はタイトルを『キン肉マンレディ』にしようとも考えたそうだ。
今ではゆでたまご先生公認の『キン肉マンレディ』が本当に発行されているらしい。
公認といい、タイトルといい、ちょっと時代が早すぎたのかもしれへんなぁ。

そう言えば劇団そとばこまち時代、石原氏は
忌野清志郎さんに電車で遭遇した」と言った。
確か、はいていたGパンにサインをしてもらい、
公演中だったので「これ、観に来てください」とチケットをプレゼントしたとか言っていた。
「今日、観に来るかもしれない」と楽屋で緊張していた様を思い出す。
その時は(ひえ~、押しが強い!)と驚いたけれど
今となっては、生きておられる間にチャンスがあればプッシュしていかんとあかんな、と思う。

しゅんろう氏が前回の「マジックラジオ」でゲストに迎えた竹本泰蔵さんの事も石原氏は知っていた。
「ファイナル・ファンタジーの指揮をした人やで~」と熱く語っていた。

ファンと同業者のはざかいにいるからこその純情で微妙な感情。
温かくて、苦くて、おもしろい。